第15話

文字数 594文字

★ーSIDE 佐々ー★

「……(まいったなぁ)」

(痛いトコつかれた。確かに、"カラダだけの関係"だわ)

(でも、アイツらと花美とは全然違うだろ)

「……」

「…花美」

「……」
花美は俯いたまま

返事もしない

「花〜美……」

(ほらな?…なんか、名前呼ぶだけで、他のオンナとは全然違う)

(ーー胸が熱くなる…)

「……」

「耳、真っ赤…」

バッ!

両手で耳を隠す

(……カワイイなぁ)

(やっぱり、全然違うよ…花美)

誘われるように、さらに距離を詰める

細い顎に指をかけて

グイッ……

引き上げた

「!…んん」

唇を奪う

ガブっ!!

「痛てぇっ!!」

噛みつきやがった!

「佐々くんのバカ!もおいい!」

「花美!」

エントランスホールのドアを開き、花美が居住者スペースに逃げ込む

オートロックのガラスドアが閉まる

「佐々くんのコトなんか、絶対に、ぜぇええ~ったいに、スキになんかならないもんっ!!」

「花美っ!!」

「エッチもしないもん!」

「エッチもしないもん!」

「なんでそうなる?!」

「バカ花美っ!他のオトコに声かけやがったら、許さねぇからなっ!!」

きぃっ!(にらむ)

と、

花美は到着したエレベーターに乗って姿を消した

「あの…、バカ、、、」

(怒った顔もカワイイとか…反則すぎる)

              【絶対に惚れさす】

スマホに打ち込み、花美に送信した

★ーそれから3日後ー★

「まったく連絡してナシって、ふざけんじゃねえぞ!!」

オレは学校で吠えていた

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