第8話 ユーザーチェンジ×妄想
文字数 803文字
掲載:チャットノベル『トリビュート・ラグーン』
曲名:ユーザーチェンジ
放課後は 保健室に来て
ユーザーのスイッチを選択したら
キミは誰にでもなれる
キミの抱える痛みも
大丈夫 上書きできる
いつもの道を 遠回りをしよう
ほら 川を渡る時が来た
ゲートを越えればもう
洗い立ての自分がいる
大丈夫 真っさらにできる
キミの旅に この歌を連れて行ってよ
ユーザーチェンジをしたら
荷物を下ろして 新しい靴を履こう
晴れも雨も風の日も
キミの歩き方次第さ
キミの旅は もう始まっているよ
ユーザーチェンジをしたら
鼻歌交じりに 観光をしよう
川沿いに広がるのは
文句なしの絶景さ
「実は自分はもう既に死んでいるんじゃないか」
「それに気がつかなくて意識だけが今までの生活をトレースしているんじゃないか」
そんな離人症めいた感覚を持っていることを、ここの作者様と共有させていただいたことがあります。
仲間がいてよかった。
それとはまた、別の感覚ですが。(上手く言えるかな)
「どうして私は私になったのだろう」
「あまたいる別の人間にもなれただろうに、どうして私を選んだのだろう」
一人になったとき、不意によぎるときがあります。
転生とかファンタジー寄りの話ではなく、アイデンティティー? 自己の話。
それがよぎるとき、後悔や諦念はなく、ただ淡々と思います。
若いときは、神経質な自分を少し持て余していたんでしょ?
いやいやいやいや、そうなんだけどね、ところがどっこい。
就職したらね、会社には私より神経質な人がたくさんいてね、私なんてまだまだだな、神経質界隈ではヒヨッコだなと。
社会に出ると、上には上がいるんだよ。
思い描く自己イメージと、他人から見えている自分は、見る人の数だけ誤差が生じているかもね。
まあ、他人の目を気にする必要はないけどね。
そして年を重ねるにつれ、自分の居心地がどんどんよくなってきたよ。
自分を選んでよかったと思う。
みんなもそれぞれにそう思っているでしょう?
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