ああっ、女神さま!うさぎさまっ!
文字数 2,060文字
電話を切ったみずきは誰もいない部屋で1人ため息を吐いた。
何の事か分からず店を追い出され、言われた通りにタクシーでここに駆けつけた榊はうさぎの姿を見て咄嗟にスキンシップが必要というアドバイスを胸に後ろから抱きしめていた。いわゆるバックハグというものである。けれどその行動が今は琴線に触れる地雷になっていて頭突きされる羽目になるとは思わなかった。一瞬意識が飛びかかったが耐えた。
泣きそうになっていたうさぎは衝撃で涙が引っ込んだ。呼吸が止まったかと思った。実際止めていたのだが。
料理が出来上がるまでの時間、シャワーを浴びる事にした。