第６話：早期退職と海外旅行計画
文字数 2,027文字
１０月３０日、上信越自動車道全線開通した。年末頃、歌手の宇多田ヒカルがデビューしファーストアルバム「ファーストラブ」が７００万枚を売り上げ日本新記録を樹立した。乙武洋匡『五体不満足』が４００万部のベストセラーとなった。その他、ＮＨＫ「おかあさんといっしょ」から生まれた曲『だんご３兄弟』がＣＤシングル歴代新記録となる約２９０万枚の大ヒットとなった。
この年は、池袋通り魔殺人事件、下関通り魔殺人事件、桶川ストーカー殺人事件、文京区幼女殺人事件、京都小学生殺害事件など相次いで、凶悪事件が多く発生した。こうして、ついに２０００年が明けた。１月４日の朝、証券会社の担当者から電話が入った。そして、以前購入した富士通株の気配値が４９１０円と高く売りと言われた。
それに同意し、全株成り行き売り注文を出すと直ぐに売れた。その結果、税引き後利益が１１９５３万円となり残金が１３３２７万円となった。１月５日、Ｔ銀行に出社すると１８時から全員、会議室へと集合と言われた。１８時に武久勝正、嵯峨勝一や他の行員が集合した。その席で支店長が、今から話すことは､社外秘なので決して口外するなと語った。
その後、おもむろに銀行業界も冬の時代を迎えて、現在のＴ銀行では、今後、社員全員の給料を払い続けることが困難になる可能性が高いと判断して早期退職を募ることにした。条件は、定年１０年前で、退職時の退職金の２倍支給と語った。その後、１年ずつ早期退職者の退職金が１０％減る。つまり５５歳の場合は、その時点の退職金の１５０％となる。
そして、毎年１０％ずつ減るというわけだと説明した。わかったかなと言い、質問のある者はと聞くと、１人が手を挙げた。そして、と言う事は、今後の退職金が、減ると言うことですねと聞くと、それは、わからん。運が良ければ、減らないかもしれないと述べた。ただ、私は、会社の上層部からの指令をそのまま君たちに間違いなく伝えるだけしかできんと語った。
それを聞いた行員達は、少し肩を落とした感じで、散会した。その時、武久勝正が嵯峨勝一に今晩、飲みにつき合えと言うのでわかりましと答え、嵯峨は、自宅に電話を入れた。居酒屋の個室に入り武久が、俺は、独身だから良いが、嵯峨は、家族３人で大変だなと告げた。熱燗で乾杯した後、突然、武久勝正が、俺は、しめしめと思っていると言った。
実は、富士通株を売って投資残高が１億円を越えたので、後の人生は、海の見えるマンションで悠々自適に暮らしていきたいと語った。それを聞いて、嵯峨も実は､私もそうしたいのですが、女房のＯＫが出るかどうかが心配ですと言うと１億円越える資産を持ってるなら大丈夫だよと肩をたたいた。でも「女心と秋の空」と言うので、女房を説得させなければ、私だけの一存では決められないと話した。
するとお前は、意外に肝っ玉が小さいなと笑われた。そう言っても結婚は、一生続く契約ですからと言うと、面白いことを言うねと笑った。確かにかみさんが承知してくれなければ、駄目だし、無理強いしたら家を出て行くかもしれなからなと納得した。こうして２３時過ぎたのでタクシーを相乗りして自宅へ帰っていった。
翌朝、早期退職の話をすると奥さんが、証券口座が１億円超してるなら自由にしても構わないわよ。でも、一度、長い旅行にでも連れて行って欲しいわと笑った。わかったよと言い、じゃー早期退職決めて良いんだねと再度聞くと､当たり前じゃない。長い間のお勤めご苦労さんと言ってくれた。思わぬ展開に嵯峨は、不覚にも涙を流した。それを見て、本当に優しい人ねと言い奥さんも涙を流してくれた。
これから、残りの人生を十分に楽しんでいきましょうよと言ってくれた。娘にも上手に話しておくから大丈夫よと言ってくれた。こうして、数日後、早期退職の手続きをした。こうして２０００年２月に退職して５千万円の退職金を手にした。これで資産合計が、約２億円となった。同じ頃、武久勝正さんも嵯峨と同時期に早期退職を申請し退職した。その後、嵯峨夫妻は、初めてのグアムへ長期旅行を計画。
宿泊施設は、レオパレス・リゾート・グアムと言う日本の住宅メーカーが建てたリゾート施設で、豪華な２ＬＤＫの部屋を３週間借りた。２月４日、日本を出て２月２５日に帰ってくるプランであった。グアムに１４時頃に到着した。すると空港には、レオパレス・リゾート・グアムの大型バスが来ていた。そのバスの人に名前、住所を申告しＯＫが出ると乗り込んだ。
そして空港出て下り坂を１０分程、走ると美しい海岸線に出てホテル街を２０分ほど走り。左折すると山道に入り２５分程、曲がりくねった山道を走り丘の上の巨大な豪華な建物と巨大なグラウンドと大きな池が見え、大きなホテルの前についた。受付でチェックインを済ませた。そして指定された部屋に入るとキッチン風呂付きのコンドミニアムになっていた。その日は、風呂に入ってゆっくりした。
この年は、池袋通り魔殺人事件、下関通り魔殺人事件、桶川ストーカー殺人事件、文京区幼女殺人事件、京都小学生殺害事件など相次いで、凶悪事件が多く発生した。こうして、ついに２０００年が明けた。１月４日の朝、証券会社の担当者から電話が入った。そして、以前購入した富士通株の気配値が４９１０円と高く売りと言われた。
それに同意し、全株成り行き売り注文を出すと直ぐに売れた。その結果、税引き後利益が１１９５３万円となり残金が１３３２７万円となった。１月５日、Ｔ銀行に出社すると１８時から全員、会議室へと集合と言われた。１８時に武久勝正、嵯峨勝一や他の行員が集合した。その席で支店長が、今から話すことは､社外秘なので決して口外するなと語った。
その後、おもむろに銀行業界も冬の時代を迎えて、現在のＴ銀行では、今後、社員全員の給料を払い続けることが困難になる可能性が高いと判断して早期退職を募ることにした。条件は、定年１０年前で、退職時の退職金の２倍支給と語った。その後、１年ずつ早期退職者の退職金が１０％減る。つまり５５歳の場合は、その時点の退職金の１５０％となる。
そして、毎年１０％ずつ減るというわけだと説明した。わかったかなと言い、質問のある者はと聞くと、１人が手を挙げた。そして、と言う事は、今後の退職金が、減ると言うことですねと聞くと、それは、わからん。運が良ければ、減らないかもしれないと述べた。ただ、私は、会社の上層部からの指令をそのまま君たちに間違いなく伝えるだけしかできんと語った。
それを聞いた行員達は、少し肩を落とした感じで、散会した。その時、武久勝正が嵯峨勝一に今晩、飲みにつき合えと言うのでわかりましと答え、嵯峨は、自宅に電話を入れた。居酒屋の個室に入り武久が、俺は、独身だから良いが、嵯峨は、家族３人で大変だなと告げた。熱燗で乾杯した後、突然、武久勝正が、俺は、しめしめと思っていると言った。
実は、富士通株を売って投資残高が１億円を越えたので、後の人生は、海の見えるマンションで悠々自適に暮らしていきたいと語った。それを聞いて、嵯峨も実は､私もそうしたいのですが、女房のＯＫが出るかどうかが心配ですと言うと１億円越える資産を持ってるなら大丈夫だよと肩をたたいた。でも「女心と秋の空」と言うので、女房を説得させなければ、私だけの一存では決められないと話した。
するとお前は、意外に肝っ玉が小さいなと笑われた。そう言っても結婚は、一生続く契約ですからと言うと、面白いことを言うねと笑った。確かにかみさんが承知してくれなければ、駄目だし、無理強いしたら家を出て行くかもしれなからなと納得した。こうして２３時過ぎたのでタクシーを相乗りして自宅へ帰っていった。
翌朝、早期退職の話をすると奥さんが、証券口座が１億円超してるなら自由にしても構わないわよ。でも、一度、長い旅行にでも連れて行って欲しいわと笑った。わかったよと言い、じゃー早期退職決めて良いんだねと再度聞くと､当たり前じゃない。長い間のお勤めご苦労さんと言ってくれた。思わぬ展開に嵯峨は、不覚にも涙を流した。それを見て、本当に優しい人ねと言い奥さんも涙を流してくれた。
これから、残りの人生を十分に楽しんでいきましょうよと言ってくれた。娘にも上手に話しておくから大丈夫よと言ってくれた。こうして、数日後、早期退職の手続きをした。こうして２０００年２月に退職して５千万円の退職金を手にした。これで資産合計が、約２億円となった。同じ頃、武久勝正さんも嵯峨と同時期に早期退職を申請し退職した。その後、嵯峨夫妻は、初めてのグアムへ長期旅行を計画。
宿泊施設は、レオパレス・リゾート・グアムと言う日本の住宅メーカーが建てたリゾート施設で、豪華な２ＬＤＫの部屋を３週間借りた。２月４日、日本を出て２月２５日に帰ってくるプランであった。グアムに１４時頃に到着した。すると空港には、レオパレス・リゾート・グアムの大型バスが来ていた。そのバスの人に名前、住所を申告しＯＫが出ると乗り込んだ。
そして空港出て下り坂を１０分程、走ると美しい海岸線に出てホテル街を２０分ほど走り。左折すると山道に入り２５分程、曲がりくねった山道を走り丘の上の巨大な豪華な建物と巨大なグラウンドと大きな池が見え、大きなホテルの前についた。受付でチェックインを済ませた。そして指定された部屋に入るとキッチン風呂付きのコンドミニアムになっていた。その日は、風呂に入ってゆっくりした。
