第14話 北東アジアと東南アジア諸国の繁栄

文字数 1,049文字

 東方では北東アジアとの交易が盛んになっている。
 北東アジアは日本、中華、韓国が代表的な国家であろう。経済的に先進的地域であることが多く、韓国はサムスンなどの巨大企業を抱えるまでに成長した稀有なキリスト教国家である。更に韓国は現代では先進国入りも果たしている。
 北朝鮮という独裁国家が存在しているのが悩ましい種だが。北朝鮮は今後の世界の試金石になる可能性が高い。即ち、五大国以外が核を保有することを原則的に許すかという意味合いである。
 又、宇宙産業に必要な資源が多く埋蔵されているのではないかとの噂もある。更には中華の同盟国家でもある。
 だからこそ米国も迂闊に手を出せない。この辺りは東西の最前線地帯の一つであろう。
その一つが台湾問題である。この問題は第二次世界大戦後に始まる。当時の中華には二つの勢力があった。毛沢東率いる共産党、蒋介石率いる国民党である。
蒋介石の軍は資本金が大量にあったが、同時に腐敗もしていた。
結果、蒋介石は台湾に落ち延びることとなる。それでも、国連の代表は台湾だった。
潮目が変わったのは米国のニクソン大統領の訪中である。
その時期、中華共産党とソ連は反目しあっていた。
米国はそこに眼を付け、中華を自らの陣営に敵対しない様に画策したのだ。
その結果、台湾は国連代表の座を追われ、中華がその座に収まった。
しかも中華は「一つの中国」の原則を持ち出し、台湾を国家として承認しなくなった。近年になって中華は軍事力が急拡大し、台湾を支配出来る力をおさめつつある。現在、侵攻しない最大の理由は歩兵を上陸させる船が不足しているからである。空海戦力では既に台湾を上回っている。
他方で経済交易は極めて盛んな一面も持つ。
更にこれらの国々は東南アジア諸国との経済交流が盛んである。
 東南アジア諸国、ASEANとも呼ばれるこの巨大な経済圏は将来アフリカより先に世界経済の中心になる可能性を秘めている。
 今、現時点で既に巨大な経済圏を築いている。華僑が活躍したり、インドネシアが世界有数のイスラム強国であったりなど複雑さにいとまがない。東南アジア諸国は仏教国も多く、且つ共産主義国家もいくつか存在する。
 混沌と猥雑さが盛んな地域だ。
 戦略的にも重要な地域が多く、米国も無視出来ない。南沙諸島同様、マラッカ海峡などは海上輸送の要所であり、米国の重要な戦略的地域でもある。
 この様に今も世界は米国と中華の利権争いが続いているのだ。
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