第12話 米国最初の大領域・中南米

文字数 634文字

 そしてキリスト教の布教が最も盛んだったのは中南米大陸である。
 中南米はパナマ運河などの航行路にも恵まれており、且つ自然も多い。アマゾンなどが代表的な例であろう。チリなどでは銅の産出が盛んでベネズエラは世界有数の産油国である。
 しかし、この国々は従来米国の支配下にあったといっても過言ではない。かつて欧州からの干渉を嫌った米国がモンロー宣言を出して以降、中南米は米国の経済的植民地の体をなしている。コーヒー豆の価格もニューヨークで決められ、中南米は長く搾取されてきた。
 そして、今度は中華が搾取し始めているのである。中華は資本投入の見返りとして原油を無料で本国に輸入している。中南米は米国と中華の覇権争いに巻き込まれている。
 ただ、中年米のキリスト教は侮れない。米国にも屈しない、中華にも屈しない精神を旧教会が持っているのは希望の一つである。
 もし、米国が再びパクス・アメリカーナを復活させたいなら欧州同様に中南米諸国との最互恵関係を発展させ、南北米大陸を一つにまとめ上げるのが、最短の道のりだろう。
 それ程までに中南米のキリスト教は強いと言って良い。
又、中南米は台湾と親しい国々が多い。現在はワクチン戦略で苦しい思いをしている国が主に台湾寄りの国である。米国は中南米諸国にワクチン寄与を推進しなければ、台湾を守る国を減らすことになる。新教会と旧教会の隔たりを越え、強固な同盟を結ぶ必要性がある。
中南米のキリスト教は教会勢力にとっても重要な位置にいる。
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