第14話 免疫

文字数 1,801文字

先日次男が学校から予防接種のお手紙を持ち帰りました。

・二種混合(ジフテリア・破傷風)の二期
 11歳~13歳未満
・日本脳炎予防接種
 9歳から13歳
で受けてください。
 ただし、日本脳炎は副反応としてADEM(急性散在性脳脊髄炎)との因果関係がある、との判断から市町村は積極的に推奨を行わない

とのこと。

うーん

《積極的に推奨を行わない》

この一文がつくと急に不安が増すんだよな~

日本にいる限りでは今のところ日本脳炎になる心配はあんまりないから、外国にでも行く予定がない限り接種しなくてもいいかなぁ。

と思う反面、

でも、将来日本脳炎が多発するような世の中になるかも !?やっぱり接種はしといたほうがいいのかなぁ。

長男の時には「推奨」されていたから、9歳になってすぐに接種したなぁ~

と迷ってしまいました。

予防接種は親の判断にまかされていますが、(長男のお友達で全く接種してない子もいました)でもまぁだいたいは自治体のいう通り受けますよね。
予防接種後、熱が出るとか下痢をするとかの症状が出やすいお子さんなんかは親もかなり迷うところですが、ありがたいことに息子たちは今まで何の症状も出なかったので、「推奨」されているものはすべて接種してきました。
だから今回はどうしたものかなぁと考え中です。

ところで、子供は生まれてからいくつかのお決まりの病気をして大人になっていきますよね 。または予防接種で免疫をつけていくというか。
我が家の子供たちも生まれてから元気に育ってきましたが、2人とも最初のカンモンが「突発性発疹」でした。
高熱が出てその後赤い発疹が出るというもの。長男のときは初めての発熱がそれで、も~う大変でした 。私もママになりたてで、不安もいっぱいでしたし。
高熱で苦しむわが子にオロオロ・・ でも、終わってみれば大したことはありませんでした。一度やれば免疫がつくものなのでみんなが通る道、と思えばね。

だから次男のときはそろそろかなぁ、なんて思っていましたし、長男で経験済みでしたので
「おお、おまえにも突発の洗礼が!がんばれよ~ 」
とばかりに高熱で寝付かれない次男を一晩抱いて過ごしましたっけ。その後幼稚園に行く頃には手足口病、ヘルパンギーナ、ようれん菌など子供がかかりやすい流行り病に次々とかかり、だんだん体も強くなっていったように思います。

そんな中、次男が幼稚園年中の冬。
なんだかだるそうにしているので熱をはかると37度台の微熱。せきも鼻水もないので様子をみることにしました。
翌々日、熱も下がりやれやれと思っていると次男の体に発疹があらわれました。

あれ?何だろう

「かゆい?」
「うううん。」
首を振る次男。
すぐにかかりつけの小児科へ連れて行きました。
私の話を聞いて診察を終えた先生は
「突発ですね。」
と一言。
「え!?でもこの子1歳の時に突発やってますけど・・」
「まれに、2回やる子もいるんですよ。」
と先生は笑いながら言いました。
「2回やっちゃったねぇ。でも、2回目は軽く済むから。もう大丈夫ですよ。」
先生は笑顔で息子に話かけました。

・・・2回やる子もいるんだ。

ふ~ん、と思いながら「まれ」なわが子を連れて帰りました。

その翌年の冬。
次男が熱を出しました 。インフルエンザも流行っていたのですぐに小児科へ。検査をしましたがインフルエンザの陽性反応は出ず、とりあえず解熱剤と発熱の様子を書き込むグラフ用紙をもらい帰宅。
一度熱が下がってきたもののすっきりとは下がりきらず、結局幼稚園をだらだらと1週間近く休んでしまいました。

そしてある日次男の体に発疹を発見。
「ん?」
すぐに医者に行くと
「この発疹ははしかですね。」
「え!?だってこの子はしかの予防接種受けてますけど!!」
「あ~たまに接種しててもなる子がいるんです。3000人に一人くらいですかね。」
あ~またかい!!「まれ」な子なのね。。
複雑な思いで病院をあとにしました。

それから・・・
毎年子どもたちはインフルエンザの予防接種を受けているのですが、接種しているのに次男は今まで3回もインフルエンザになりました。

どうもこの子は免疫がつきにくい子らしい・・

毎年痛い思いをして予防接種を打っているのに結局インフルエンザになり、辛い思いをしている次男がなんともはやかわいそうで。
こんな次男の様子を見ていると日本脳炎の予防接種、受けたほうがいいのかなぁ、どうしたらいいのかなぁ、と迷う母です。




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