第1話 はじめての幼稚園

文字数 2,086文字

初めての子育てに親は期待と不安でいっぱいです。
そして一生懸命。。
私も同じで、そのひとつとして育児日記をつけ、さらにそれをまとめて育児通信を作って遠くにいる両祖父母に送って いました。
先日、久しぶりに本棚にあったその通信のファイルを見てみました。

長男は2月生まれ。
4か月で寝返りをし、5か月でおすわり・はいはい、8か月でつかまり立ちと運動系はおそろしく早い成長をしました。

うれしい半面、小さいのに動きまわるものだから危なくって しょうがない。母親学級のお友達と一緒に公園へ遊びに行ってもみんなはお砂場でのんびりおしゃべりしているのに、私は息子について公園中走り回り、本当に大変でした。

それにくらべると言葉は遅く、息子はなかなか自分の気持ちを伝えられずかんしゃくを起こすこともあり、私は初めての子育てで疲れきっていました。

私も主人も親元から遠く離れていたので、誰にも助けてもらうこともできなかったので
「これじゃあ2人目は当分無理だわ・・」
と思ったものの

あんまり歳を離してもなぁ・・

と思い、長男を3年保育にして幼稚園にも慣れた秋くらいに2人目を出産、という計画を立てました。
でもそうなると早生まれの息子は3歳になってすぐに幼稚園にいくことになるので、これはよっぽど仕込まなければ行けないと考え、さっそく練習開始。

まずはトイレトレーニング。
行かせる幼稚園はトレーニングパンツはOKですがおむつはダメと言われていたので必死のトレーニング。
また幼稚園に着いたら制服→体操服に着替えなければならなかったので、まず洋服の前後から教え始めました。そしてボタン・ファスナーなど着替えのための練習を、これまたなだめたりすかしたりしながら毎日やりました。

今思えば、まだ2歳の言葉もろくに話せない子に何やってんだろう ・・と思うのですが、そのときはそんなことを考えもしませんでした。

思っていたより早まりましたが、6月には2人目が生まれる予定だったので練習にもどんどんリキ が入っていきました。

そして4月。
長男はめでたく幼稚園に入園しました 。
バス通園だったので、私とはアパートの前でお別れです。

初日。同じアパートの1歳上のRちゃんと一緒にバス停で待っていると、時間通りに園バスがやってきました。Rちゃんが息子の手を取ってバスに乗り込みました。
大丈夫かなぁ・・と一瞬心配しましたが、そのままスッと乗り込みました。そして振り返り私が乗ってこないことに気づき一瞬
「あれ!?」
という顔をしましたがそのまま座席に着くと出発。
息子は特に後ろをみることもなく、バスに乗って去って行きました。
泣かれても困るのですが・・・
なんかあっけなくてちょっと拍子抜けでした。

帰宅のバスから降りてきたときも泣いていませんでした。
「どこへ行ってきたの? 」
と聞くと
「Tくん(自分のこと)がんばったの。公園行ったの。」
とあまりわかっていない様子。
でも、ハンカチとティッシュを使った形跡があったので聞くと、階段の方へ行こうとしたらお友達がダメだと言って行かせてくれなかったので、泣いてそのときに顔をふいたということでした。

そんなことができたり言えたりするとは思っていなかったので驚きました 。そして翌日からも元気に楽しく行って欲しいと思いました。

翌日。
「Tくんがんばるからね。」
と言って家を出てバスが来るとさっさと乗り込み、その日も私の方を振り返りもせずに行ってしましました。
帰りのバスからはにニコニコして降りてきました。
家に着いてポケットを見るとティッシュがなくなっていたので聞くと
「Tくんおうちに帰る。」
と言って泣いて、先生に鼻をかんでもらったということでした。
また、園ではまだトイレを使ったことがないようでバスから降りてくると一目散 にトイレへ。

3日目。
バスにはあいかわらずさっさと乗って、帰りは我先に降りてくる。トイレはまだ使えないようで帰宅後 トイレに直行。今日は園庭で転んで泣いて自分で鼻をかんだとか。

4日目。
今日は園で泣かなかったらしい。
担任の先生のフルネームが言えるようになっていてちょっとびっくり。初めて園でトイレを使えたよう 。





とまぁ、こんな風に我が家の長男は幼稚園デビューしたのですが、今あらためて思い返すと「無理させてるなぁ 」とちょっと反省してしまいました。

早生まれなのに親の都合で3年保育にしてしまって、一生懸命にがんばっている息子の様子が久しぶりに見た日記ににじみ出ていて、ちょっぴり胸が熱くなりました。
でも、そのときの私は嫌がりもせずに園に行ってくれてよかった 、くらいにしか思ってなかったんじゃないかなと思います。

もちろん思い切って行かせてよかったと今でも思いますが、もしタイムマシンがあってそのときの息子に会えたなら、たくさん、たくさん、ほめて抱きしめてあげたいです。

ちなみに、バスに乗ったあと初めて振り向いて私に手を振ってくれた のは初登園から10日後でした。
今ならわかります。10日目にやっと離れていくママを見ることができたんだと。
息子のがんばりに今ようやく気付いたお気楽ママでした。



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