第3話 デッキのフタ

文字数 823文字

長男は親の目 が行き届いていた・・というか、行き届きすぎでちょっとかわいそうだったかもしれません。が、その反動で次男は「ま、いいか」が多く、『危険』でなければOK子育てでした。

そんな次男が2歳の頃。
私がキッチンで家事をしていると奥の部屋から次男の泣き声が。。驚いて駆けつけるとテレビの前に座って泣き叫ぶ息子。

なに なに!?

よくよく見ると、ビデオデッキのテープ の取り出し口に人差し指 を挟まれている。
一瞬理解できなかったのですが、すぐに納得。取り出し口のフタは郵便受け と同じ構造で、フタを押すとすっと入るのですが、引き出そうとするとフタが閉まるのです。やみくもに指を引き出そうとした次男の指は、フタに挟まれ血がにじんでいました。
「あらあら」
すぐにフタをおさえて指を救出。絆創膏を貼って
「指を入れるとビデオデッキに食べられちゃうからね」
と注意をしました。

数日後、長男と次男が遊んでいると
「お母さ~ん!たいへんたいへん!! 」
長男の声にとんでいくと、またしてもデッキに指を食われた次男が涙目で私を見上げる。
「お母さん、手、とれないよ!!」
あわてる長男に冷静に答える私。
「大丈夫。。こないだもはさまれたの。すぐとれるから」
「ふ~んそうなの。こないだもはさまれたんだぁ 」
今回はちょっと皮がむけた程度で終わりました。

またまた数日後。
掃除をしていた私がなにげなく奥の部屋へ行くと、テレビの前に座り黙って私を見上げる次男。
案の定ビデオデッキに指を食われています。

やれやれ

「ねえ、おてて入れちゃだめでしょ?」
手をはずす私。なんでこんなに何度も手を入れるのかしら・・・
や~な予感がしてビデオデッキのフタをはぐって中をのぞくと・・ミニカー が出てきました。

これを取ろうとしていたのね。。。

数年後、次男にこの話をしたところ
「あ、この前もやっちゃって手、とれなくなって一瞬あせったけど、なんとかとれたよ~ 」
「・・・」
どんだけ食われれば気が済むの、あなたは・・・




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