「あなたに、幼女を……」
文字数 2,633文字
マジでカットされた……。
気が付けばぼくとレユさんは平原に二人取り残されていた。
「……えーと、レユさん、とにかくぼくはロリハーレムを作って世界を獲ればいいんですね?」
ぼくは、ぼくの背後にいるはずのレユさんを振り返った。
はずだった。
のだが。
「ええ、そうですよ。あなたは七聖幼女 を集め、このルオナ界を制するのです」
「…………」
「……どうかしましたか?」
「それはこっちのセリフだああああ!!!」
「ひぇえっ!? な、なんです急に大声出し……て……どひぇっ!? な、なんですかこれ!?」
レユさんもようやく異変に気づいたらしく、慌てたように自分の体を眺める。
僕の目の前には出るところの出た魅惑的なプロポーションを持つ年上のお姉さんではなく、貧乳寸胴、そして顔の大きさの割に体つきの小さい、完全な幼女と化したレユさんだった。
潤んだ大きな瞳、今にも泣き出しそうに震える唇。触ったら壊れてしまいそうな華奢な体。さっきまで着ていたドレスがだぶだぶで、その隙間から艶の良い肌色が垣間見えている。
うーん、そそる。
が、惜しむらくはレユさんのあの豊満なバストが失われてしまった点だ。
でも、まあ、いいか。
乳首があれば。
「どうしてこんなことになっちゃったんですかね?」
「分かりません。ですが、恐らく父の趣味です」
「乳?」
「父です」
「あ、はあ」
完全にぼくの脳が思春期真っ盛りだ。このままじゃ目の前の幼女すらも襲いかねない。
ちょっと落ち着こう。そして落ち着かせよう、下半身。
ちょうど深呼吸したとき、緑でいっぱいの平原の向こう側に、建物の立ち並ぶ街らしきものが見えた。
「レユさん、とりあえずあっちに行ってみますか? 誰かに話を聞かなきゃ先に進めません」
「は、はい。そうですね。行きましょう」
ぼくが歩き出すよ、レユさんは体に纏っている布がはだけてしまわないように、両手でそれを体に巻き付けながら、小さい歩幅でぼくの後ろをぱたぱたついてきた。
しまった、歩くのが速かったか。
ロリに気を遣えず何がロリコンだろうか。
ちゃんとレユさんに合わせて歩くようにしよう。
「ところでレユさん、ここらでさっきカットされたシーンをまとめてもらっていいですか?」
ぼくの隣に追いついたレユさんと歩調を合わせながら、彼女のふわふわしたブロンドの髪を見下ろす。
本当にきれいな髪だ。しゃぶりたい。
「はい。見やすいように箇条書きにしておきました。
・ あの空から降ってきたロリは私の父であり、この世界の創造主です。なぜロリなのかは分かりません。
・ 父は長年神様をやってきましたが全く芽が出ず、もうナロー界を離れようとしています。
・ あなたの死因はテクノブレイクです。
・ この世界はルオナ界、七つの種族が争い合う戦乱の世の中です。
・ あなたは七聖幼女 を集め、世界を統一しなければなりません。
・ 失敗した場合、この世界は削除されます。
・ 期限は一か月です。
・ 私の愛馬は凶暴です。
・ ハートマン軍曹は微笑みデブに殺されます。
・ アーチャーの真名はエミヤであり未来の衛宮士郎です。
……こんな感じですかね?」
「ありがとうレユさん。なんか重大なネタバレをくらった気がするけど、とりあえず分かったよ」
とか何とか言ってるうちに、僕らは街に着いた、と思ったら。
「あれ、何かおかしいですね? 人の気配がありませんよ!」
きょろきょろ辺りを見渡すレユさん。
よく見れば、街にある建物はひとつ残らず荒廃していて、ここに来るまで気づかなかったのも間抜けな話だけれど、要するにぼくらは廃墟に辿り着いてしまったわけだ。
「うーん、これじゃ話なんて聞けませんね……」
この荒れ具合じゃ、話を聞けるような人なんていないだろう。
ぼくと、目の前の幼女……幼女?
「そう言えば、七聖幼女 っておへその下の辺りに星形の痣がある幼女なんですよね」
「そうですけど」
廃墟を眺めていたレユさんが、いっぺんの曇りもない瞳で僕の方を見上げる。
「それで、今のレユさんは幼女ですよね」
「それがどうかしましたか?」
「あの、確認させてもらっていいですか?」
「え?」
一瞬何を言っているのか分からないというような顔をするレユさん。
だが、その隙を見逃すほど僕は甘くない。
ぼくはレユさんの前に屈みこむと、彼女の身に纏っている布をはがしにかかった。
「きゃあああっっ!? な、な、何してるんですかっ!」
「レユさんも幼女なら、おへその下に痣があるかもしれないでしょ!」
必死に布を抑え抵抗するレユさん。力が入っているからなのか恥ずかしさなのか、顔が徐々に赤くなっていく。
だが、さすがに子どもの力に負けるようなぼくじゃない。
なんとかレユさんの手を振りほどいて、いよいよ禁断の果実を目にすべく布を――剥ぎ取ろう時、だった。
不意にレユさんが抵抗をやめて、代わりに聞こえてきたのは、
「わああああん! うああああん!」
レユさんの泣き声だった。
大粒の涙が、レユさんの瞳から次々にこぼれてくる。
「わ、わっわっ、ごめんなさいレユさん、泣かせる気はなかったんです」
「うわあああん! あああん!」
や、ヤバいどうしよう。
泣いてる子どもなんてまともに接したことない。
レユさんの鳴き声はますます激しくなっていき、顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっている。こうなりゃ恥も外聞もあったもんじゃない。
ぼくはレユさんの服を元に戻すと、とりあえず抱きかかえてみた。
「よ、よしよし。よしよし」
たしかN○Kのうたのおにいさんとかがこうやって子どもをあやしていたような気がする。
するとレユさんは、ぼくに抱かれたまま、徐々に呼吸を落ち着けていった。
「うっ、ううう……ひぐっ、うう……」
「ご、ごめんなさい。泣かせてしまうなんて、ぼくはロリコン失格です」
「うう……あんなムリヤリ……ひどいですよぉ……」
言いつつレユさんがしゃくりあげる。
これがあのクールなお姉さんだったなんて信じられない。
それにしても、子どもって体温高いよな。ふにふにして柔らかいし……これだからロリコンはやめられないぜ!
気が付けばぼくとレユさんは平原に二人取り残されていた。
「……えーと、レユさん、とにかくぼくはロリハーレムを作って世界を獲ればいいんですね?」
ぼくは、ぼくの背後にいるはずのレユさんを振り返った。
はずだった。
のだが。
「ええ、そうですよ。あなたは
「…………」
「……どうかしましたか?」
「それはこっちのセリフだああああ!!!」
「ひぇえっ!? な、なんです急に大声出し……て……どひぇっ!? な、なんですかこれ!?」
レユさんもようやく異変に気づいたらしく、慌てたように自分の体を眺める。
僕の目の前には出るところの出た魅惑的なプロポーションを持つ年上のお姉さんではなく、貧乳寸胴、そして顔の大きさの割に体つきの小さい、完全な幼女と化したレユさんだった。
潤んだ大きな瞳、今にも泣き出しそうに震える唇。触ったら壊れてしまいそうな華奢な体。さっきまで着ていたドレスがだぶだぶで、その隙間から艶の良い肌色が垣間見えている。
うーん、そそる。
が、惜しむらくはレユさんのあの豊満なバストが失われてしまった点だ。
でも、まあ、いいか。
乳首があれば。
「どうしてこんなことになっちゃったんですかね?」
「分かりません。ですが、恐らく父の趣味です」
「乳?」
「父です」
「あ、はあ」
完全にぼくの脳が思春期真っ盛りだ。このままじゃ目の前の幼女すらも襲いかねない。
ちょっと落ち着こう。そして落ち着かせよう、下半身。
ちょうど深呼吸したとき、緑でいっぱいの平原の向こう側に、建物の立ち並ぶ街らしきものが見えた。
「レユさん、とりあえずあっちに行ってみますか? 誰かに話を聞かなきゃ先に進めません」
「は、はい。そうですね。行きましょう」
ぼくが歩き出すよ、レユさんは体に纏っている布がはだけてしまわないように、両手でそれを体に巻き付けながら、小さい歩幅でぼくの後ろをぱたぱたついてきた。
しまった、歩くのが速かったか。
ロリに気を遣えず何がロリコンだろうか。
ちゃんとレユさんに合わせて歩くようにしよう。
「ところでレユさん、ここらでさっきカットされたシーンをまとめてもらっていいですか?」
ぼくの隣に追いついたレユさんと歩調を合わせながら、彼女のふわふわしたブロンドの髪を見下ろす。
本当にきれいな髪だ。しゃぶりたい。
「はい。見やすいように箇条書きにしておきました。
・ あの空から降ってきたロリは私の父であり、この世界の創造主です。なぜロリなのかは分かりません。
・ 父は長年神様をやってきましたが全く芽が出ず、もうナロー界を離れようとしています。
・ あなたの死因はテクノブレイクです。
・ この世界はルオナ界、七つの種族が争い合う戦乱の世の中です。
・ あなたは
・ 失敗した場合、この世界は削除されます。
・ 期限は一か月です。
・ 私の愛馬は凶暴です。
・ ハートマン軍曹は微笑みデブに殺されます。
・ アーチャーの真名はエミヤであり未来の衛宮士郎です。
……こんな感じですかね?」
「ありがとうレユさん。なんか重大なネタバレをくらった気がするけど、とりあえず分かったよ」
とか何とか言ってるうちに、僕らは街に着いた、と思ったら。
「あれ、何かおかしいですね? 人の気配がありませんよ!」
きょろきょろ辺りを見渡すレユさん。
よく見れば、街にある建物はひとつ残らず荒廃していて、ここに来るまで気づかなかったのも間抜けな話だけれど、要するにぼくらは廃墟に辿り着いてしまったわけだ。
「うーん、これじゃ話なんて聞けませんね……」
この荒れ具合じゃ、話を聞けるような人なんていないだろう。
ぼくと、目の前の幼女……幼女?
「そう言えば、
「そうですけど」
廃墟を眺めていたレユさんが、いっぺんの曇りもない瞳で僕の方を見上げる。
「それで、今のレユさんは幼女ですよね」
「それがどうかしましたか?」
「あの、確認させてもらっていいですか?」
「え?」
一瞬何を言っているのか分からないというような顔をするレユさん。
だが、その隙を見逃すほど僕は甘くない。
ぼくはレユさんの前に屈みこむと、彼女の身に纏っている布をはがしにかかった。
「きゃあああっっ!? な、な、何してるんですかっ!」
「レユさんも幼女なら、おへその下に痣があるかもしれないでしょ!」
必死に布を抑え抵抗するレユさん。力が入っているからなのか恥ずかしさなのか、顔が徐々に赤くなっていく。
だが、さすがに子どもの力に負けるようなぼくじゃない。
なんとかレユさんの手を振りほどいて、いよいよ禁断の果実を目にすべく布を――剥ぎ取ろう時、だった。
不意にレユさんが抵抗をやめて、代わりに聞こえてきたのは、
「わああああん! うああああん!」
レユさんの泣き声だった。
大粒の涙が、レユさんの瞳から次々にこぼれてくる。
「わ、わっわっ、ごめんなさいレユさん、泣かせる気はなかったんです」
「うわあああん! あああん!」
や、ヤバいどうしよう。
泣いてる子どもなんてまともに接したことない。
レユさんの鳴き声はますます激しくなっていき、顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっている。こうなりゃ恥も外聞もあったもんじゃない。
ぼくはレユさんの服を元に戻すと、とりあえず抱きかかえてみた。
「よ、よしよし。よしよし」
たしかN○Kのうたのおにいさんとかがこうやって子どもをあやしていたような気がする。
するとレユさんは、ぼくに抱かれたまま、徐々に呼吸を落ち着けていった。
「うっ、ううう……ひぐっ、うう……」
「ご、ごめんなさい。泣かせてしまうなんて、ぼくはロリコン失格です」
「うう……あんなムリヤリ……ひどいですよぉ……」
言いつつレユさんがしゃくりあげる。
これがあのクールなお姉さんだったなんて信じられない。
それにしても、子どもって体温高いよな。ふにふにして柔らかいし……これだからロリコンはやめられないぜ!