015.ゲーム脳の変態は、母子家庭で反抗する!

文字数 6,582文字

「あぅあぅあぅあぁぁ!(ふむふむ・・・・・・マジか・・・・・・まっ、()っか!」




従来(じゅうらい)の【創造神の試練】では、()の段階で【カルマ】が獲得出来た称号は【氷狼(ヒョウロウ)加護(カゴ)】のみで、十八才で成人を迎えた時に称号【氷狼(ヒョウロウ)寵愛(チョウアイ)】を獲得出来るのだったが。
 


氷狼(ヒョウロウ)寵愛(チョウアイ)】を()える上位称号が()ったとは!?





称号【氷狼(ヒョウロウ)加護(カゴ)】の効果は、寒冷耐性(かんれいたいせい)()()()()への威圧と魅了(みりょう)だった。

()の称号効果を()かして【カルマ】はスノーウルフを仲間にし、鬼畜仕様(きちくしよう)(しば)りで能力値(筋力・知力など)は、【1】ポイントより()()()()()()()()()()()が、個体レベル上げを十八才の成人に()るまで続けた。

そして、【氷狼(ヒョウロウ)寵愛(チョウアイ)】の称号を獲得してから、()の効果の寒冷無効(かんれいむこう)()()()()への統制と魅惑(みわく)を使って、スノーウルフの()れを統率して大陸制覇(せいは)足掛(あしが)かりにするのだった。



()れが今や、()れを()える称号を獲得した。

()の称号【氷狼(ヒョウロウ)愛息(アイソク)】の効果は、寒冷無効(かんれいむこう)()()()()()()()()への支配と傾国(けいこく)だった。



FHSLG【アルグリア戦記】のステータス表示には、【情報表示(インフォメーション)】・【状態表示(シチュエーション)】・【能力表示(アビリティ)】・【部隊編成表示(フォーメーション)】が()る。

情報表示(インフォメーション)】には、名前・個体レベル・備考(年齢・種族・身分・職業・称号・才能・説明)が、【状態表示(シチュエーション)】には生命力(HP)・魔力(MP)・精神力(MSP)・持久力(EP)・満腹度(FP)が、【能力表示(アビリティ)】には、筋力(STR)・耐久力(VIT)・知力(INT)・敏捷(AGI)・器用(DEX)・魅力(CHA)が、【部隊編成表示(フォーメーション)】には、統率力(LEA)・攻撃力(OFF)・防御力(DEF)・機動力(MOB)・持久力(END)・戦法力(TAC)・士気力(MOR)・詳細が表示されて()る。

鬼畜仕様(きちくしよう)(しば)りで()る能力値を全て【1】ポイント固定で適用される能力値は、筋力・耐久力・知力・敏捷・器用・魅力で、どれだけ個体レベルを上げても【1】ポイントの(まま)()った。



そんな状態で鬼畜仕様(きちくしよう)の最高難易度シナリオである【創造神の試練】をクリアするには称号効果と、もう一つの()()()()()()()である【隠された(マスク)データ】への()()が必要で()る。



称号【氷狼(ヒョウロウ)加護(カゴ)】、【氷狼(ヒョウロウ)寵愛(チョウアイ)】で言えば、魅了(みりょう)は現在の魅力値×【10】倍の効果が()り、魅惑(みわく)は×【100】倍だった。

つまり、能力表示上の魅力能力値が【1】ポイントでも、称号効果で【10】、【100】と()()()()限定で、【隠された(マスク)データ】として()()される。



威圧(いあつ)統制(とうせい)は称号効果で()才能(スキル)ではないので、鬼畜仕様(きちくしよう)(しば)りである才能(スキル)枠の【0】で固定による、才能(スキル)を修得出来ない効果は元から適用外(てきようがい)()った。

【カルマ】は、威圧(いあつ)魅了(みりょう)併用(コンボ)効果でスノーウルフを仲間にして、統制(とうせい)魅惑(みわく)併用(コンボ)効果でスノーウルフの群れ(パック)を統率したのだった。



氷狼(ヒョウロウ)愛息(アイソク)》、ヤバい!!!



称号効果が(すご)いのは勿論(もちろん)だが、【氷狼(ヒョウロウ)エンプレス】が()()()()()()()()()()()()()()()()のが一番ヤバかった。



称号【氷狼(ヒョウロウ)愛息(アイソク)】の効果で()る【傾国(けいこく)】は、()()()()限定で現在の魅力値×【1000】倍だった。



【カルマ】が現在のステータス情報を確認する。



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【情報表示】:▼

氏名(NAME):【カルマ】

個体LV:【18】

備考:▼

年齢:【0歳】

種族:【森精霊人(エルフ)普精霊人(ヒューマン)混血(クオーター)

身分:【未設定】

職業:【未設定】

称号:【異世界転生者】▼

   【異世界転生者】:転生した異界者(いかいしゃ)の称号。異世界言語(いせかいげんご)を使用可能。

   【プレイヤー】▼

   【プレイヤー】:ゲームプレイヤーの称号。ゲームシステムを使用可能。

   【氷狼(ヒョウロウ)愛息(アイソク)】▼

   【氷狼(ヒョウロウ)愛息(アイソク)】:寒冷(かんれい)無効(むこう)寒冷操作(かんれいさうさ)(おおかみ)(けい)生物(せいぶつ)支配(しはい)と【傾国(けいこく)効果(こうか)


才能(スキル):【分体(ぶんたい)分裂(ぶんれつ)★】▼

   【分体(ぶんたい)分裂(ぶんれつ)★】:母体(ぼたい)分体(ぶんたい)分裂(ぶんれつ)する能力スキル。

   【存在遮断(エクジストブロック)★】▼

   【存在遮断(エクジストブロック)★】:存在(そんざい)を別次元に隔離遮断(かくりしゃだん)する能力スキル。

   【睡眠修行(スリープトレーニング)★】▼

   【睡眠修行(スリープトレーニング)★】:睡眠中(すいみんちゅう)に経験値を獲得(極)する能力スキル。

   【魔力無双(マジックオーバー)☆】▼

   【魔力無双(マジックオーバー)☆】:現在の魔力値×10000倍にする能力スキル。

   【状態(じょうたい)異常(いじょう)無効(むこう)☆】▼

   【状態(じょうたい)異常(いじょう)無効(むこう)☆】: 諸有(あらゆる)状態異常を無効状態にする能力スキル。

    【心眼(しんがん)☆】▼

   【心眼(しんがん)☆】:鑑定眼の上位版の能力スキル。

   【神童(しんどう)LV3】▼

   【神童(しんどう)LV3】:18歳まで獲得経験値×30倍とする能力スキル。

   【念話(ねんわ)LV1】▼

   【念話(ねんわ)LV1】:(ねん)意思疎通(いしそつう)(はか)る能力スキル。

   【時空魔法LV1】▼

   【時空魔法LV1】:時空を(あやつ)る魔法スキル。

   【無属性(むぞくせい)魔法(まほう)LV4】▼

   【無属性(むぞくせい)魔法(まほう)LV4】:無属性の魔法スキル。

   【他】▽

説明:▼
   【運命(うんめい)宿命(しゅくめい)(もう)()

【状態表示】:▼

生命力(HP):【346/346】

魔力(MP) :【3480000/3480000】

精神力(MSP):【349/349】

持久力(EP):【343/343】

満腹度(FP):【99/100】

【能力表示】:▼

筋力(STR)  :【341】

耐久力(VIT) :【341】

知力(INT)  :【341】

敏捷(AGI)  :【341】

器用(DEX)  :【341】

魅力(CHA)  :【341】


【部隊編成表示】:▼

統率力(LEA):【未設定】

攻撃力(OFF):【未設定】

防御力(DEF):【未設定】

機動力(MOB):【未設定】

持久力(END):【未設定】/【未設定】

戦法力(TAC):【未設定】/【未設定】

士気力(MOR):【未設定】/【未設定】

詳細:▼

主将:【未設定】

副将:【未設定】

副将:【未設定】

部隊:【未設定】

戦法:【未設定】

特性:【未設定】

説明:【未設定】



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良し! 状態値と能力値共に【340】成長ポイントも加算(かさん)されて()る!



神童(しんどう)】スキルの効果で成長ポイント(レベルアップ時に自動的に【1】~【20】ランダム付与(ふよ))が確定で【20】ポイントづつ付与(ふよ)されるからだ。



神童(しんどう)】スキル! なんて(おそ)ろしい子なんだ・・・・・・



おっ、個体レベルが【18】に()ってる!



眠る前が(たし)か個体レベルが【16】だった(はず)、大体一時間ほどでレベルが二つも上がってる!



やっぱり【固有(ユニーク)才能(スキル)】はチートだな!?



俺は眠る前に()()()()()()()()()()()()()



FHSLG【アルグリア戦記】のルールの一つで()るスキル枠十枠の制限は、スキル(わく)撤廃券(てっぱいけん)解除(かいじょ)されてスキルを十枠以上プレイアバターに付与可能(ふよかのう)()った。

しかし、常時(じょうじ)無限にスキルが使用出来る訳では無い。

十枠の制限ルールは存在(そんざい)した。

()くまでも使用出来るのは【情報表示(インフォメーション)】に()()()()()()()()()()()()()()()()だった。



良かった、準備して()て。




特別シナリオ【ゲーム世界に転生】をスタートするに当たり、両親と仲間の運命(シナリオ)改変(かいへん)する(ため)に、一切(いっさい)妥協(だきょう)自重(じちょう)をカルマはしなかった。



特典の能力値の限界突破券(げんかいとっぱけん)を使用して、普精霊人(ヒューマン)森精霊人(エルフ)混血(クォーター)の成長限界能力値(筋力・耐久力・知力・敏捷・器用・魅力の成長限界値)の壁を突破し、英雄ポイントで限界まで成長限界能力値を上げた。

()の結果、成長限界身体能力値の()()()が【(無限表示)】になって()る。

つまり、上限(じょうげん)()しで育成出来ると言う事で()った。



そんな状態で育成出来ないのは(ぞく)に言う【蛇の生殺し】で()り、廃人(クラーク)の中の廃人(クラーク)、【廃神(オーバーアウト)】と畏怖(いふ)を込めて呼ばれて()たカルマには我慢が出来ない事だった。



「あぅあぅあぅあぁぁ~!(育成出来ないじゃないかぁ~!)」



カルマにとって育成とは寸暇(すんか)()しんでするもので、御褒美(ごほうび)(いや)至上(しじょう)の喜び以外の何物でもなかった。

しかし、こう言う事態(じたい)にも対処(たいしょ)する(ため)に、準備万端(じゅんびばんたん)で生物との意志疎通(いしそつう)(はか)才能(スキル)念話(ねんわ)LV1】を、カスタマイズ時にキャラアバター【カルマ】に付与(ふよ)して()た。



『母さん、少し離して欲しいんだけど?』



『なっ! ・・・・・・』



氷狼(ヒョウロウ)エンプレス】は、カルマから()()()念話で話し掛けられた衝撃(しょうげき)よりも、()()()拒絶(きょぜつ)された事に衝撃(しょうげき)を受けているようだった。



<<固有(ユニーク)個体名【エンプレス】が個体名【カルマ】から精神攻撃を受け状態異常【精神崩壊(せいしんほうかい)】になりました!>>



えっ!?



氷狼(ヒョウロウ)エンプレス】はカルマに拒絶(きょぜつ)されたと思い込み、初めての【()()()】の衝撃(しょうげき)(たましい)に大打撃を受けたのだった。



『そ、そん、・・・・・・な!?』



<<個体名【カルマ】は固有(ユニーク)個体名【エンプレス】に精神攻撃を仕掛けました!>>



氷狼(ヒョウロウ)エンプレス】は苦悶(くもん)の表情で、カルマを見つめた(まま)大粒(おおつぶ)(なみだ)をポロポロと(こぼ)し出す。



あああ~、()の状況は何度も見た事が()る!



デレデレにデレた【親バカ(モンスターペアレント)】にバージョンアップした(かあ)さんだ!!



でも、(なん)かいつもよりも大袈裟(おおげさ)じゃ無いかな?



いつもは目に(なみだ)()めるだけだったのに!?



あっ! 【氷狼(ヒョウロウ)愛息(アイソク)】か!?



(たし)か【傾国(けいこく)】は、()()()()限定で現在の魅力値×【1000】倍。

つまり、【能力表示(アビリティ)】上は魅力値は【341】ポイントでも、【隠された(マスク)データ】では、【341000】ポイントに()る!?



あっ、やっちまったか、・・・・・・も? 



ゴクリ・・・・・・



氷狼(ヒョウロウ)エンプレス】は懊悩煩悶(おうのうはんもん)極地(きょくち)(たっ)して()た。()の赤ん坊を(まも)りたい想いで()(あふ)(いつく)しんで()(ところ)を、最愛(さいあい)存在(そんざい)昇華(しょうか)した赤ん坊に拒絶(きょぜつ)された。

氷狼(ヒョウロウ)エンプレス】は痛恨(つうこん)の攻撃を精神に受けて、()んでバッタリと倒れ()したのだった。



<<個体名【カルマ】は固有(ユニーク)個体名【エンプレス】を討伐しました!>>



「あぅあぅあぅあぁぁ~!(えええぇぇ~マジか~!)」



極寒(ごくかん)の洞窟の中、驚愕(きょうがく)の表情でカルマが()(ぱだか)(さけ)ぶ! 

()視線(しせん)の先には、白い巨狼の()()()()の母親が、瞬時に【()()()()()消えていく、空虚(くうきょ)な空間だけが映っていた。







To be(続きは) continued(また次回で)! ・・・・・・
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