波打ち際と私達1

文字数 668文字

波打ち際そして青空の下。

透明な淡いブルーの穏やかな波が打ち寄せるその場所は南の島の村の中にある。

白いサンゴの砂浜が広がり遠くまで続いている。

「何かヘコんでるみたいじゃん。何かあったの?」

と聞かれた私。

私は今2人でこの場所にいる。

一緒にいるのは地元の先輩で3つ年上の
ナオトくん。

同じ村で生まれ育って子供が少ない中だったから
昔から合う度に良く話したり遊んだりしていた。

とは言っても男の子と女の子だからそんなには遊びはせずにそれぞれ男の子達女の子達と遊ぶことが多かった。

だけど最近はこの場所で良く合っている。


「テストで90点だったの」と私はナオトに返事をした。

「90点?やったじゃん。それなのに何ヘコんでんの?」

と不思議そうなナオト。

「100点取れるはずだったのにー!」

と叫ぶように言いのけぞり宙を仰ぐ私。

「ほとんど100点なのに」

とナオト。

それに「それじゃ気がすまないの」
と私は返し

「何だよホントお前だしー。謎の贅沢病でバチが当たって大雨でも降るんじゃないなかなって感じ」

とナオトは大笑いしながら言った。


気付けばいつもの砂浜ですっかりいつも通り話し込んでいた。

土日となればここに来ればナオトも来ている。

バイトはしなくても時々の実家のお店の手伝いでおばあちゃんがお金をくれるから
土日も自由に過ごしてるってだけくらいと言っていた。


日焼けはしているけど痩せていて目がくりっとしていて髪が短いけどふわふわのナオト君は可愛らしくて
時間がある自由人っていうのがお似合いの
本当に不思議な人。

まぁ話し始めればトゲのあることを言うけど
それも不思議と憎めない。













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登場人物紹介

のあ ...主人公。明るくマイペースな女子。中学2年生。

ナオト...主人公に家が近い。気まぐれでマイペースな男子。高校2年生。

みさき...主人公のあの親友の女子。

達弥...主人公のあの同級生男子。


気になるニャ♪

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