日常を抜け出して2

文字数 591文字

木々の茂みは広々と続いていて、
どんどん歩いていくと別世界のよう。

澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んで
心も体も癒やされる。

小川をまたいで越えて、
狭いガジュマルの根元をすり抜けて
随分と進んできた。

どこまで行くのだろう?とふと気になって
「ねぇ、ナオトくん?」と
声をかけてみると、
「あともうすぐ!」と私が続けて言う前に
大きな声で返された。

そしてその後、少し登り坂を登り、
下り坂を下ったところに
ハッと目を見はる光景は広がっていた。

「うわーすごい!!綺麗!」

思わず私は声をあげた。

白い、ツルに咲いた花が無数に咲いている。

周辺の木々には絡まるツルが沢山あり、それらにはジャスミンのような時計草のような、
ハイビスカスくらい大輪の可愛らしい白い花が
数えきれないだけ咲き誇る。

鳥の羽根のように花びらがふわふわで可愛らしい。

近づいてみると、キラキラときらめいている。

遠くからはまばゆく光を放っているように見えてそれも綺麗。

「毎年いま時期になると花が咲くんだ。
ちゃんと、毎年見てる。
オレも名前も知らない花。」と言い苦笑いしつつも、
「小学生の時このへんでよく探検ごっこしてて、その時見つけたんだ。」
とちょっと得意気に話すナオトくん。

「すっごい。よく見つけたね。ホントになおとくんやりーって感じ!」
と笑顔の私は言った。

まるでおとぎの国のお姫様になった気分。

ナオトくんの魔法のサプライズが
そのように思わせてくれる。



ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

のあ ...主人公。明るくマイペースな女子。中学2年生。

ナオト...主人公に家が近い。気まぐれでマイペースな男子。高校2年生。

みさき...主人公のあの親友の女子。

達弥...主人公のあの同級生男子。


気になるニャ♪

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み