導かれしプリンセス

文字数 1,449文字

「お祝いさせてナオトくん」って私はLIVEが終わってその後すぐにナオトくんに電話した。

「それならいつもの砂浜でヨロシクな」ってナオトくんが答えた。 

砂の城で良いだなんて意外。

お祝いだから街のお洒落なお店でご飯の方が良いかなって思っていたけど
他の友達や仲間の人とはもう行ってきたから良かったのだろうかと思い

まあいっかと思い、何はともあれ
明日ナオトくんに直接会えるという事になったからそれが嬉しくて、晴れやかに待ち焦がれている。



次の日。

私は砂の城に立っていた。

もちろん隣にはナオトくん。

「おめでとう。ステージ本当にうまく行ったね。」
と私。

「まぁな。俺的には。賞逃しちゃったけど。」

と言い、苦笑いするナオトくん。

「でも本当良かったから!ギターうまいし。バンドってこんなに素敵なんだなって。」

と私が返すと、

「ありがとな」とナオトくんは言い、ちょっと俯いた。

そして、ちょっと間をおいて、

「あのさ、おまえに聞いてほしい事があるんだ
。」
とナオトくんがちょっと真剣に切り出した。

「...どおしたの?」と私。

「実はさ、前にお前に“ずっと一緒にいて欲しい”って言われたじゃん。

それでな、俺、お前と付き合ってやろうか真剣に考えたんだ。」


「...うん。」と私。
急に胸がドキドキしてきた。

高鳴る胸を抑えつけながら続きはなんて言うんだろうと思い、
続けてナオトくんの言葉に耳を傾けた。


「実は同級生の子からも付き合って欲しいって言われてたんだ。
昨日のLIVEにも呼んでて、メンバーの友達だからって打ち上げにも来てた。

それでLIVE上手くいっておめでとうって言ってもらってた。

前から同じクラスで初めは地味で大人しくてマイペースだったけど、
最近女として俺になつこうとして綺麗になってくアイツだから戸惑わされてたんだ。

お前の事だって気になってはいたけど。」

と聞かされた私は

「それはショックだよ!!私だってホント」

と言うのをさえぎり、

「もういい、分かった。俺ら付き合おう!!」

とナオトくんは響くような良く聞こえる声で真剣にそう伝えた。


私は目を丸くした。

その瞬間には同時にものすごく胸の音が高鳴っていた。


でも、ハッと我に返って、
「ありがとう!
お付き合いこれからヨロシク!」

とナオトくんくらい大きな声で返事をした。


そして「良かった。」とナオトくんは満面の笑顔で言い、私に抱き付き抱き寄せ、


「好きだよ」と耳元で言い、そしてそっと私の唇に口づけた。


辺りには夕陽のオレンジ色が広がり始めていて、

波間をも染め始め、綺麗。

結ばれた2人を祝福しているみたい。

そのあとは、手を繋ぎながら砂浜をゆっくり歩きながら喋っていた。

「俺らいっぱい自慢しような。島一の幸せ者だよって!」
とナオトが言うから、

「あはは。照れちゃうけど良いね。自慢したい。」
と私は笑顔で返した。

「お前が美女で俺がイケメンだからってみんなに嫉妬されちゃうかもな。」とナオトくん。

「そりゃもちろん。でも望むところ!」
と私。

「良いね。」と笑うナオトくん。


涼やかな潮風にナオトくんのシャツやT私のシャツが揺れながら。

周りのヤシの木の葉も揺れながら。

その場所には幸せの余韻と足跡が残された。



今年の夏は人生で一番幸せだった。

悩んで辛い時もあったけど、
それでも乗り越えて、
だからこそ前より素敵になれたのかなって思う。

きっと見守ってくれた神様ありがとう。


その後も、ナオトくんとは一緒にいて、砂の城は前よりもしっかりしてて、崩れることなんて無く、海辺は楽しくて、ギターの音色は響き渡っていました。



ーENDー




















ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

のあ ...主人公。明るくマイペースな女子。中学2年生。

ナオト...主人公に家が近い。気まぐれでマイペースな男子。高校2年生。

みさき...主人公のあの親友の女子。

達弥...主人公のあの同級生男子。


気になるニャ♪

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み