LIVEの時間2

文字数 816文字

そして、ついにナオトくんたちの出番。

「続いては碧い海POP’Sのみなさんー!!
全員高校生でホント若い!高校生活の青春の輝きを歌にしてステージで響かせてくれるとコメントしてくれました!
オリジナル曲2曲を披露してくれまーす!「僕らのキセキ」と「愛しい人」の2曲の方ヨロシクお願いしまーす!」

と司会の人が言い、ナオトくんを合わせて5人がステージ脇からステージに入って来た。

私とみさきちゃんは「キャー!!」と声を上げ顔を見合わせて
「ついにだね」とみさきちゃんが言い、
「うん、ドキドキしちゃう!」と私が言った。

そして曲はドラムの激しい音から始まった。

『僕らのキセキ』は元気いっぱいの曲で明るいイメージで、ギターの音が爽やかな曲。

一生懸命俯きながらギターを弾く姿は真剣そのもので、ところどころ笑顔を客席に向け八重歯をキラリと輝かせていた。

思わず聴き入ってしまっていた私。

最後のサビとコーラスで曲は終るもそこで拍手喝采となり声援も飛び交った。

そして次の曲『愛しい人』。

今度はギターのフレーズからの曲で甘く綺麗なイメージで、そしてドラムもベースも音を響かせた。

ボーカルの人の真っ直ぐ前を見つめ、そしてエモーショナルに歌う姿には心を奪ってしまうような魅力を感じてしまう。

でも、私はナオトくんのギターを弾く姿に心を奪われてしまう。

ギターソロのところは歌うようなエモーショナルなフレーズ。そのフレーズがステージの赤やピンクのライトと合わさりドラマティックにも思わせて、本当に魔法みたい。

ギターの音の響きが耳に残るよう曲の演奏は終わり
あっという間に2曲の演奏を終えた
碧い海POP‘S。

拍手が会場いっぱいに響いている中、私は5人をステージから見送るのが寂しいと感じていた。

想像よりもはるかに素敵なステージは、目覚ましく私の心に焼き付いて離れない。

こんなにも力強く心に響く贈り物はこれまでに無く、オンリーワンそのものだって思ったよ。

ナオトくん本当にありがとう。














ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

のあ ...主人公。明るくマイペースな女子。中学2年生。

ナオト...主人公に家が近い。気まぐれでマイペースな男子。高校2年生。

みさき...主人公のあの親友の女子。

達弥...主人公のあの同級生男子。


気になるニャ♪

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み