嵐が来ても2
文字数 913文字
家族とのキズナを考えていて、それで、
ナオトくんとの事が
何故かすごく切なく思えてきた。
元気でやんちゃで少し意地悪だけど暖かくて優しい笑顔
のナオトくんといられないなんて寂しくて切なくて何処か狂おしい。
今すぐナオトくんに会いたい。
そんな気分でいっぱいだよ。
「ねぇ、今日どうしても会いたいの。大丈夫だよね?」
ってナオトくんにTELをした私は真っ先にそう伝えた。
「今日はこの後街の本屋に行こうと思ってたんだけど.. いいや。どうせ漫画の新刊買うくらいだったから。」
とナオトくんはいぶかしげだけど、会ってくれる事になった。
「本当?ありがとう!!」
と私が返すと、
「そんなでも。台風で道が荒れてるかもだから気をつけてな」
とナオトくんは言った。
私は電話を切ると嬉しいやいなや、すぐ支度をして、
砂の城に駆け出した。
直ぐに来てくれるっていうから、
遅れたりしないように。
熱いままの気持ちはそのまま夏の空気に載せて泳ぐように。
30分後には、私とナオトくんは砂の城に佇んでいた。
台風の後で、道は小枝や葉っぱが散らかるくらいだけど
砂浜の上は流木とか海藻が散らかっていて随分荒れている。
それに白い泥が打ち寄せられたせいか海水の水たまりが出来ていて、
前とかなり違うイメージの場所となっている。
日が傾きかけている中、私はナオトくんの隣に座っている。
「本当に今日会いたかったの」と私。
「そんな事言わないかと思った」とナオトくんは目をパチクリさせて驚いていた。
「ナオトくんとずっと一緒にいないと寂しい気がする。ねぇ一緒にいて」
と感情まかせに言葉にした私。
ナオトくんはまた驚いていたけど、何も言わず
私の手のひらの上に少し砂が付いている自分の手のひらを重ねた。
「今こうして一緒にいるじゃんか。
だから寂しいなんて言うなよ」とナオトくん。
私の手を取り、それでぴったり寄り添うように
体を寄せ私の手のひらを両手のひらで包んだ。
「今はそばにいてあげるから。友だちでも可愛いお前をホッとさせてやりたい。」
そう言って、ナオトくんは微笑んでいた。
だんだんと夕陽に染まる海の波が寄せては返す中、
2人の時間は温かく優しく流れていった。
暑さも忘れ、夏のきらめきの綺麗さに溶けていくようだった。
ナオトくんとの事が
何故かすごく切なく思えてきた。
元気でやんちゃで少し意地悪だけど暖かくて優しい笑顔
のナオトくんといられないなんて寂しくて切なくて何処か狂おしい。
今すぐナオトくんに会いたい。
そんな気分でいっぱいだよ。
「ねぇ、今日どうしても会いたいの。大丈夫だよね?」
ってナオトくんにTELをした私は真っ先にそう伝えた。
「今日はこの後街の本屋に行こうと思ってたんだけど.. いいや。どうせ漫画の新刊買うくらいだったから。」
とナオトくんはいぶかしげだけど、会ってくれる事になった。
「本当?ありがとう!!」
と私が返すと、
「そんなでも。台風で道が荒れてるかもだから気をつけてな」
とナオトくんは言った。
私は電話を切ると嬉しいやいなや、すぐ支度をして、
砂の城に駆け出した。
直ぐに来てくれるっていうから、
遅れたりしないように。
熱いままの気持ちはそのまま夏の空気に載せて泳ぐように。
30分後には、私とナオトくんは砂の城に佇んでいた。
台風の後で、道は小枝や葉っぱが散らかるくらいだけど
砂浜の上は流木とか海藻が散らかっていて随分荒れている。
それに白い泥が打ち寄せられたせいか海水の水たまりが出来ていて、
前とかなり違うイメージの場所となっている。
日が傾きかけている中、私はナオトくんの隣に座っている。
「本当に今日会いたかったの」と私。
「そんな事言わないかと思った」とナオトくんは目をパチクリさせて驚いていた。
「ナオトくんとずっと一緒にいないと寂しい気がする。ねぇ一緒にいて」
と感情まかせに言葉にした私。
ナオトくんはまた驚いていたけど、何も言わず
私の手のひらの上に少し砂が付いている自分の手のひらを重ねた。
「今こうして一緒にいるじゃんか。
だから寂しいなんて言うなよ」とナオトくん。
私の手を取り、それでぴったり寄り添うように
体を寄せ私の手のひらを両手のひらで包んだ。
「今はそばにいてあげるから。友だちでも可愛いお前をホッとさせてやりたい。」
そう言って、ナオトくんは微笑んでいた。
だんだんと夕陽に染まる海の波が寄せては返す中、
2人の時間は温かく優しく流れていった。
暑さも忘れ、夏のきらめきの綺麗さに溶けていくようだった。