4.

文字数 1,418文字


4.

「ありがと♪ …でも、その前に、ちょっと待っててな…?」
ちゃんと用意持参したコンドーさんを、息が上がって心臓がハネ跳びそうになりながらも、いそいそと急いで、きっちりと嵌める。
「…フランツって…」
また呆れた顔で優が観ている。
「いっつもソレつけてるけど… ぼく、おしりのあなで妊娠しないよ~?」
「…妊娠しなくても! 誰かとする時はちゃんと、つけるのが礼儀なの!」
「感染症の心配なら、ぼくいつも終わった後で自分で殺菌してるってば…」
「…そもそも、そこがおかしいんだよッ!」
「………どこが?」
「…え~っ………とぉ~………ッ!」
この時代の女性が相手なら当然の常識で、男同士でも自分が挿れられる立場の時であれば絶対にそこは外せない!という最低限の、セックス相手の良識チェックポイントの。
…モラルもルールも、優は理解ができてない…!
…ちょっと、泣きそうな気分になり…
あやうく、萎えかける…。
(…どんだけ粗末に粗略に雑にッ! 扱われて来てたんだよコイツ……!)
自分にとっては。至高の宝物である。
…生きものを…っ!



「きのう一緒にいたおっさんとは? コレ、してくんねぇの?」
あえて… 自分の傷口に、塩を塗ってみることにした…。
「…おじさん? …なんで知ってんの…?」
眼をまるくしてる…。
あ~そうか。
「ゆうべミロウシが玄関まで迎えに行った時に、たまたま一緒にいたんだよ」
「あ~そうなんだ…。おじさんは…
最初の洞窟探検のときにも…」
「…洞窟?」
「っておじさんも言ってたんだよ~。ぼくのおしりの穴のこと。
ぼくまだ十四歳でさ。一人で外に出たのも初めてで。何も解ってなかったからさ。判りやすいように、洞窟探検ごっこ~♪ …って、遊びに仕立ててくれたの。」
「…へぇ?」
「…おじさんは、したこと、ないなぁ。そんなの…」
「…………へぇ~…??」
ちょっと、声が、とがる…。
「でも終わった後は、おじさんはちゃんと洗うの手伝ってくれるよ?
フランツだけだよ? ぼくにソレするの。 …変なのぉ…w」
M字開脚したまま無邪気に笑う、全裸の天使…。
「…ミロウシは…? 高校生ん時は、やってた仲だったんだろ…・」
「…したことないよ?」
「……………へぇ~……………ッ!」
「…? なんで… 怒ってんの…???」
…天使。すぎるだろ…!!!!!



「…じゃっ! 失礼して! 入らせていただきまーっす…!」
ちょっといろいろと…萎えてんだか勃ってんだか、よくわからない心境に陥りながら…
礼儀だろ? と、きちんと入室?の合図をして、了承のサインを得てから…
そーっと…挿しいれる… そーっと…!
「…痛く、ないか…?」
至近距離から、優が。自分を、見ている…。
フランツは、何度やっても、この角度には… 馴れない…っ!
「…スグル?」
息が…あがる…
「痛くなんかないよ~ フランツ、軽くって、小鳥みたい…w」
くすくすくすくす…。
揺れる。
おしりのあなが…!
笑って揺れて!
くりくり!
締めつけてきて…!
笑う…!
「………ぅぉぅ…!」
「…え? 痛い…?」
「いやいやいや… スグルくんの中、最高~!」
「えぇ~??」
くすくす、うふふふふぅ…
「…っ …あっ!」
「おれが、でかくなってるの…
感じる…?」
「………フランツのえっちっ!」
「…そんなコトバ… 知ってたんだ…?」
「いやん! 変な、こと、考えないで~っ! …wwwっ」
ぐいん…!
キノコが!
育った…!

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み