第１６話：東日本大震災と恩人の死
文字数 2,030文字
結婚式場は、上野駅近くの結婚式場と答えた。その後、ランドマークのレストランに入って、昼食を食べて帰っていった。しかし２０１１年３月１１日１４時４６分過ぎ、住んでいるマンションの１５階で、大きな揺れを感じた。長周期振動というゆっくりだが、大きな揺れに、母は、悲鳴を上げた。母が、地上に降りましょうかと聞いた。すると、あわてるなと父が言い落ちてくるものがない寝室で、じっとしていた。
しばらくして、揺れが収まりテレビをつけたが、電気が切れていたので乾電池式のラジオをつけると、震源地は、東北の仙台沖で、大きな津波が起きていると、ＮＨＫのアナウンサーの悲痛な叫びが、耳に残った。少しして、電源が回復し、ガスも使える様になった。テレビをつけると、あまりにも残酷な光景を見て、父が、消せと言った程であった。そこで、ラジオで、その後の状況を聞くことにした。
まだ寒い字生きなので、エアコンをつけて、部屋を暖かくした。興奮して、なかなか寝付けないので、ウイスキーのお湯割りを２人で飲んで、何とか、眠りについた。翌日、電話が回復すると、元一と利恵から大丈夫だったと電話が入った。奥さんが、両親の老人施設に電話を入れると渡田の母と利恵さんの両親も怪我もなく大丈夫だとわかり、ひと安心した。しかし、結婚式は、延期せざるを得なくなった。
その後、３月２５日２２時半過ぎ、最大震度６強の静岡県東部地震が発生。これは、東北地方太平洋沖地震によって誘発されたものと見られた。ところが、波崎の吉行寅三さんが、２０１１年３月１１日、漁から帰って来て、乗ってきた漁船の調子が、おかしいと整備しているとき、大きな地震に伴う洪水に巻き込まれて行方不明になっていると連絡が入った。それを知った渡田惣吉は居ても立っても居られなくなった。
吉行家に到着すると吉行家の人が、吉行寅三の遺体が、今し方、見つかったと語った。
「まるで、お前さんの帰りを待っていたのかもしれないと聞かされると、頭が真っ白になった」
「思い起こせば、昔、あれだけ世話になっておりながら不義理して音信不通になっていたと反省した」
「棺に入った、吉行寅三の安らかな顔を見ると、涙が、止まらなくなり、体が硬直するような錯覚に陥った」
「不義理して、申し訳ないと、ただ、頭を下げるしかできなかった」
「少し落ち着くと吉行寅三の弟さんの虎吉さんが、兄は、あなたが成功しているのを本当に喜んでいたと告げた」
「寅三は、型にはまった生活を好まず、好きな女はいたが、結婚せず金を渡し、旅行へ行ったりしていた」
「そして、あんたが、何も言わず、成田へ行った」
「でも、あいつは、きっと成功するよと言っていたと聞かされた」
「葬儀の日程がわかったら知らせようかと言われ、是非、お願いしますと言った」
「そして、電話番号をメモ用紙に書いて渡した」
「その後、吉行虎吉さんにあいさつして帰って行った」
その４日後、葬儀が、明日あると吉行虎吉さんから電話が入った。そのため横浜を朝一番に出て、東京へ行き、特急しおさいで、銚子へ行き、タクシーで、葬儀会場へ向かった。昼過ぎに着いて、葬儀に参加して、墓地まで着いていき、お参りして、今まで、良くしていただき、本当にありがとうございましたと手を合わせると、笑顔の吉行寅三さんの顔が浮かび涙がこぼれ落ちた。
葬儀を終えると、吉行さんの家の方々にご挨拶して、失礼した。その後、４月７日、東北地方太平洋沖地震の余震と見られるマグニチュード７.１の地震が発生し、宮城県栗原市・仙台市で最大震度６強を観測し、死者６人、重軽傷者２３０人を出した。一時、宮城県に津波警報、青森県太平洋沿岸・岩手県・福島県・茨城県に津波注意報が発表された。
１１日にも東北地方太平洋沖地震の余震と見られるマグニチュード７の地震が発生し福島県いわき市で最大震度６弱を観測。震源は、湯の岳断層、井戸川断層で、いわき市田人、遠野地区などで、がけ崩れ、家屋の倒壊など被害が発生した。いわき市内では３月１１日の震災で損傷した水道施設が回復率が、９８％程度であったが、再び大規模な断水が発生した。
泉地区では、温泉が噴出しスパ・リゾート・ハワイアンズ、クレハ、有機合成化学などで、設備などに大被害が発生した。結局、この年の１０月８日に上野の結婚式場となった。やがて夏が過ぎて２０１１年９月６日、早朝、証券会社の担当者から、ＳＰＤＲゴールドの気配値が、１４２１０円と高く売りと言われ同意し全株１万株の成り行き売りを指示した。
この時、すぐに元一に、この情報を電話で伝えた。この結果、税引き後利益が、１２５６２万円で、残高が２３５５５万円と増えた。翌朝、お陰さんで儲かったと元一から電話が入った。１０月４日、早朝、証券会社の担当者から、ＳＰＤＲ・Ｓ＆Ｐ５００の気配値が、８４８０円で安いから買いと言われ千株、成り行き買い注文を出すと８４８万円で買え残金が、５４６５０万円となった。
しばらくして、揺れが収まりテレビをつけたが、電気が切れていたので乾電池式のラジオをつけると、震源地は、東北の仙台沖で、大きな津波が起きていると、ＮＨＫのアナウンサーの悲痛な叫びが、耳に残った。少しして、電源が回復し、ガスも使える様になった。テレビをつけると、あまりにも残酷な光景を見て、父が、消せと言った程であった。そこで、ラジオで、その後の状況を聞くことにした。
まだ寒い字生きなので、エアコンをつけて、部屋を暖かくした。興奮して、なかなか寝付けないので、ウイスキーのお湯割りを２人で飲んで、何とか、眠りについた。翌日、電話が回復すると、元一と利恵から大丈夫だったと電話が入った。奥さんが、両親の老人施設に電話を入れると渡田の母と利恵さんの両親も怪我もなく大丈夫だとわかり、ひと安心した。しかし、結婚式は、延期せざるを得なくなった。
その後、３月２５日２２時半過ぎ、最大震度６強の静岡県東部地震が発生。これは、東北地方太平洋沖地震によって誘発されたものと見られた。ところが、波崎の吉行寅三さんが、２０１１年３月１１日、漁から帰って来て、乗ってきた漁船の調子が、おかしいと整備しているとき、大きな地震に伴う洪水に巻き込まれて行方不明になっていると連絡が入った。それを知った渡田惣吉は居ても立っても居られなくなった。
吉行家に到着すると吉行家の人が、吉行寅三の遺体が、今し方、見つかったと語った。
「まるで、お前さんの帰りを待っていたのかもしれないと聞かされると、頭が真っ白になった」
「思い起こせば、昔、あれだけ世話になっておりながら不義理して音信不通になっていたと反省した」
「棺に入った、吉行寅三の安らかな顔を見ると、涙が、止まらなくなり、体が硬直するような錯覚に陥った」
「不義理して、申し訳ないと、ただ、頭を下げるしかできなかった」
「少し落ち着くと吉行寅三の弟さんの虎吉さんが、兄は、あなたが成功しているのを本当に喜んでいたと告げた」
「寅三は、型にはまった生活を好まず、好きな女はいたが、結婚せず金を渡し、旅行へ行ったりしていた」
「そして、あんたが、何も言わず、成田へ行った」
「でも、あいつは、きっと成功するよと言っていたと聞かされた」
「葬儀の日程がわかったら知らせようかと言われ、是非、お願いしますと言った」
「そして、電話番号をメモ用紙に書いて渡した」
「その後、吉行虎吉さんにあいさつして帰って行った」
その４日後、葬儀が、明日あると吉行虎吉さんから電話が入った。そのため横浜を朝一番に出て、東京へ行き、特急しおさいで、銚子へ行き、タクシーで、葬儀会場へ向かった。昼過ぎに着いて、葬儀に参加して、墓地まで着いていき、お参りして、今まで、良くしていただき、本当にありがとうございましたと手を合わせると、笑顔の吉行寅三さんの顔が浮かび涙がこぼれ落ちた。
葬儀を終えると、吉行さんの家の方々にご挨拶して、失礼した。その後、４月７日、東北地方太平洋沖地震の余震と見られるマグニチュード７.１の地震が発生し、宮城県栗原市・仙台市で最大震度６強を観測し、死者６人、重軽傷者２３０人を出した。一時、宮城県に津波警報、青森県太平洋沿岸・岩手県・福島県・茨城県に津波注意報が発表された。
１１日にも東北地方太平洋沖地震の余震と見られるマグニチュード７の地震が発生し福島県いわき市で最大震度６弱を観測。震源は、湯の岳断層、井戸川断層で、いわき市田人、遠野地区などで、がけ崩れ、家屋の倒壊など被害が発生した。いわき市内では３月１１日の震災で損傷した水道施設が回復率が、９８％程度であったが、再び大規模な断水が発生した。
泉地区では、温泉が噴出しスパ・リゾート・ハワイアンズ、クレハ、有機合成化学などで、設備などに大被害が発生した。結局、この年の１０月８日に上野の結婚式場となった。やがて夏が過ぎて２０１１年９月６日、早朝、証券会社の担当者から、ＳＰＤＲゴールドの気配値が、１４２１０円と高く売りと言われ同意し全株１万株の成り行き売りを指示した。
この時、すぐに元一に、この情報を電話で伝えた。この結果、税引き後利益が、１２５６２万円で、残高が２３５５５万円と増えた。翌朝、お陰さんで儲かったと元一から電話が入った。１０月４日、早朝、証券会社の担当者から、ＳＰＤＲ・Ｓ＆Ｐ５００の気配値が、８４８０円で安いから買いと言われ千株、成り行き買い注文を出すと８４８万円で買え残金が、５４６５０万円となった。
