第26話「最終話」:忍耐力が落ちても判断を誤ってはいけない!

文字数 2,230文字

 前回より現有議席をやや減らしたことを受け党幹事長の福山哲郎は辞任を示唆した。東京都調布市京王線を走行中の特急の車内で男が乗客を刃物で刺傷するなどし17人が負傷。そのうち、刃物で刺された乗客1人が一時意識不明の重体。特急は、国領駅で緊急停止した。10月31日20時頃、東京都調布市を走行中の京王線特急新宿行で、ハロウィーン特有の仮装を身につけた乗客の24歳の男が、刃物で犯行に及んだ。

 その後、液体を撒いて放火し18人が重軽傷を負った。刺された1名は、心肺停止状態を経たが、回復した。事件が発生した10両編成の京王線新宿行特急電車の3号車に調布駅から乗車した。19時54分に電車が調布駅を発車した直後、男は3号車に乗車していた72歳の乗客の男性の目に殺虫剤を噴きかけ右胸をバッグに隠し持っていた刃渡り約30センチの刃物で刺した。

 電車が布田駅を通過した後の19時56分頃、乗客によって車内非常通報装置を通じて通報された。しかし、車掌が通話機能を通じて乗客に応答を求めたが聞き取れず、状況を把握することができなかった。男は、その後、車両前方の5号車へ移動し所持していた複数の2リットルペットボトル容器に入れられたライター用のオイルを撒いてライターで着火し、さらに殺虫剤スプレーにも引火させた。

 この火災によって車内で火災を感知する装置が作動し座席が燃えた。電車は国領駅で緊急停車したが車両のドアとホームドアが開かなかったため、乗客が窓を開けホームドアを乗り越えて避難する事態となった。なお、後の国交省などとの緊急会議の中で、本事件で車掌がドアを開放しなかったことについて京王電鉄の担当者は、「窓から避難中の乗客がホームドアに足を掛けるなどしており、開けるのが危険な状況だった」と説明した。

 なお、一部の報道では塩酸のような液体が撒かれたとの情報が出たが、警視庁は「そうした事実は確認していない」と答えている。警視庁は殺人未遂容疑の現行犯で男を逮捕し、調布警察署に捜査本部を設置した。男は警察の調べに対し「小田急線の刺傷事件を参考にした。小田急線の事件ではサラダ油で火が着かなかったので、ライターオイルを使った」などと供述した。

 2021年11月22日、警視庁は女性ら複数の乗客にオイルをまいた上、火をつけたとして殺人未遂と現住建造物等放火容疑で男を再逮捕した。この犯人の事件を起こす動機について。仕事で失敗し、死刑になりたかった。そのため、無差別殺傷事件を起こしたと話した。実に身勝手で自己中心的な考えであった。しかし、昨今、このような事項中心的な動機による大きな事件が多発している。

 これは、もちろん新型ウイルス問題で、人としての自由だ時間、場所、収入が、制限されている事も影響しているのは理解できる。しかし、世の中が、悪くなっているから、むしゃくしゃとしてというのは、何とも自己中心的であり、独りよがりである。不景気で、商売が上手くいかない。そのため、仕事も金もなくなった。そういう事もあるでしょう。

 しかし、この生きる上で困難な時というのは、長い歴史上、幾度となく訪れている。第二次世界大戦、最近では、東日本大震災などの大災害もそうである。それでも人間達は、じっと耐え工夫と我慢で乗り越えてきた。その忍耐力、困難に立ち向かう気力、智恵、創意工夫、連帯などの努力が、弱すぎる。直ぐに諦め短絡的に人をも気添えにしたり、詐欺、強盗、老人を騙したり急場をしのごうとする。

 ひどい利己主義である。しかし、自己を一番大切に考えるためには、他人と強調していった方が、より早く、多く、確実に利益を得られる。ちょっと立ち止まって、考えてから行動する、ちょっとした「ゆとり」が、大切なのだろう。現代社会は、情報過多で、だまし、扇動、詐欺が、人知れずバーチャルの世界で飛び交っている。そのため、警察で、取り締まることが、本質的にできない。

 また、面倒なので他人と会話したり、接触しない傾向が、若者を中心にして多く見られる。やはり、作られた忙しさ追い立てられて、ゆっくりと正しいことか、そうでないかと判断する時間や余裕がない。ないと言うよりも作らせないように仕組まれているといった方が、正確かもしれない。忙しいかどうかは、自分の心とじっくり相談してからでも全く遅くない。

 むしろ正確に判断できるのだから、お茶を飲んだり、珈琲を飲んだり、好きな曲を聴いたり景色を見てから判断しようではないか。最近は、インターネットを使った巧妙な詐欺、嘘、勧誘、だまし、扇動などが多いから、それを跳ね返すだけの心の余裕を持ちたいものである。こんなことを考えていて2022年を迎えた。

 そして、新型ウイルス感染症は、依然として猛威を振るっている。さらに、最近、ロシアが、ウクライナを攻撃し戦争をしかけ言う事を聞かせようとしている。この事件も余裕のない独裁者のミスリードで起こったのではないだろうか。状況は、確かに悪く、改善する兆しは見られない。しかし、人間は、誕生して、幾多の困難を智恵と人々の団結で乗り越えてきた。

 今回の世界的な規模の危機、災難、困難もきっと、克服できるはずだ。そのために、少し時間をかけて冷静に次のステップをどうするか考えていきたいものである。時間というものは、見方を変えれば、早くもなり、遅くもなるもの。正確な判断のためには、ゆっくり、じっくり考えていきたいものである。【完結】
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