第1話 いざ、中村佑介展へ

文字数 1,793文字

 念願の中村佑介展に行ってきました。



 中村佑介さんはイラストレーターで、アジアンカンフージェネレーションのCDジャケットや、森見登美彦さんや東川篤哉さんの著書の表紙を手がけられています。

 中国地方初開催地が、ありがたいことになぜか地元山口県でしたので、いそいそと行って参りました。
 展示会のスタートから半月ほどが過ぎ、GWに入るまでのちょうど隙間のあたりだったので、スムーズに入館できましたし、ゆっくり会場内を回ることができました。

 入館時の感染対策もバッチリで、しかも会場内、スマホでの写真撮影OKという太っ腹。BGMにアジカンの曲が流れているので動画撮影はNGとのこと。
 来場者にSNSで画像をアップしてもらうと宣伝になるというのもあるのでしょうけど、家に帰ってからも何度も写真を見返して堪能できるので、これはほんとうにありがたいなと思いました。

 ちなみに入場券は一般とグッズ付きの二種類があって、グッズ付きは、中村佑介さんのアマビエのイラストが描かれたマスクケースが付いています。


 会場内は、中村佑介さんのこれまでの活動をほぼ網羅しているというだけあって、予想以上の作品数でした。あとで時計を確認すると、一時間以上滞在していました。

 カラーイラストはビビッドでどれも目を奪われるし、着色前の線画の書き込みの緻密さにも驚きの連続で。たとえば歯車のネジのひとつひとつまで、とにかく細かく丁寧に描かれていて。
 すごい、とため息がこぼれました。





 こちらは赤川次郎さんの『セーラー服と機関銃』の表紙になっていますね。



 中村佑介さんの描かれる女の子がとても好きなので、かじりつくようにして見てしまいました。
 ノスタルジーと近未来が融合したような世界観がすごく好き。

 イラストはテーマごとに展示されていて、各所に文章での説明書きもありました。武田砂鉄さんという方が書かれています。こちらも興味深く拝見しました。

 馴染みのあるイラストから、はじめて見るものまで、とにかくてんこ盛りでした。
 コラボ作品はとくに楽しかったです。見たことのあるチョコパイのパッケージや、こちらは知らなかった浅田飴のイラスト缶など。(浅田飴は、なんとグッズ売場で現物の販売もされていました)
 ドラえもんやキキララとのコラボはめちゃくちゃかわいいし、東川篤哉さんの『謎解きはディナーのあとで』とこち亀とのコラボイラストも、構図は元の表紙と同じで両さんたちが描かれていてとても楽しい。









 ひとが少ないのをいいことに、気になったイラストを見るためにあちこち行ったり来たりして、(はた)から見るとさぞ挙動不審だったと思います(笑)

 中村佑介さんのイラストを取り込んだVRもあって、ビルが建ち並ぶ街のなかをたくさんのイラストが移動していく(自分でマウスを操作して視点を動かすこともできます)ようすがこれまた楽しくて、これ、ずっと眺めていられるなと思いました。

 そして、作品をすっかり堪能したあとは、出口で展開されているグッズ売場へと吸い込まれていくことに。
 先ほどの浅田飴はもちろんのこと、ゴジラとのコラボTシャツや、画集やポストカードやクリアファイルなどの定番商品、そして表紙(ジャケット)を担当された書籍やCDまでずらりと揃っていました。
 あと、なんと、ガチャまでありました。
 ガチャだけ少し離れた場所に設置されていたので最初は気づかなかったのですが、ほかの方々が楽しそうにガチャを回されていて、わー、ガチャもあるんだ、とびっくり。
 グッズを手に、しあわせな気持ちで帰途につきました。
 最後の最後まで楽しめる展示会でした。

 イラスト展は5/8が最終日。
 ラストまで、ちょうどGW真っ只中(ただなか)で、きっと盛況になると思います。県知事も、GWの移動は制限しないと発言されていますし。

 そうそう、展示会場に入ってすぐのところに中村佑介さんからのメッセージが掲示されていて、
「世のなかこういう状況だけど、イラストはひとりで静かに楽しめる」
 というような言葉が綴られていて、ほんとうにそうだなと思いました。
 (うろ覚えですみません)


 GW、わたしは通常どおり仕事ですが、お休みのみなさま、引き続き感染対策をしっかりしつつ、どうぞよい連休をお過ごしください。


 かわいいキキララもうひとつ。



 この作品好きです。



 Tシャツはもったいなくて着られないですね。




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