木蓮

文字数 717文字

今回のお花は「木蓮」です。

木蓮と言うと「僕の地球を守って」という漫画を思い出してしまう世代です。

木蓮の花ことばは「自然への愛」や「崇高」

花言葉を知ると、漫画の主人公に「木蓮」という名を付けた作者さんの気持ちがわかります。

今回も前回同様イラストACから歩夢さんのイラストをお借りしました。画像にリンクがあります。

2021/01/16 14:21
2021/01/16 14:22

tukinoniwa

「木蓮」


 少し靄がかかっていたものの、外は明るく、天気が良い。

 家の鍵を閉め、コートに手を突っ込んで歩き始めた。

 家から職場までは歩いて五分。公園を横切るともう到着という近さのために、徒歩通勤である。

 公園の木々は、枯れ果てているように見えるけれども、近づいてみると小さなつぼみを蓄えている。春に向けて静かな準備を始めているのだ。

 と、周囲がなんだかいつもよりもきらめいて見えた。

 気のせいかとあたりを見回す。

 風花というわけでもないようだ。小さな氷の粒だろうか。太陽の光にきらきらと輝いている。ダイヤモンドダスト? いやいや、東北とはいえ、それほどの極寒ではない。

 僕には何という現象なのかはわからないけれど、小さな氷の粒の乱舞に、心が弾んだ。

2021/01/16 14:25
実はこれ、ほぼ自分自身が体験したことです。

もしかしたら氷霧という現象なのかなと思います。身近なものの中に、自然の美しさを感じる。そんな朝でした。

2021/01/16 14:27
綺羅綺羅しい氷霧の世界。

アンデルセンの雪の女王のワンシーンを思い出しました。

木蓮のつぼみが魔法の粉をかけられているところに

主人公は遭遇したのかもしれませんね。

美しいお話をありがとうございました。

2021/01/20 18:45

abesetsu

せつさん、コメントありがとうございます。

雪の女王は大好きな作品です。

雪の女王が通りがかっていたのかと思ったら、すごくファンタスティックです!

2021/01/20 21:09

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