第9話:ライブドア株が紙屑とリーマンショック

文字数 2,081文字

 山野経済研究所の経済勉強会の会員の仲間でもライブドア株を保有者がいた。そしてこの事件により、ライブドアの株券が、ただの紙切れになってしまった。多分、勉強会メンバーの中にも10人足らず、ライブドア株の保有者いた。

「彼らは、悔し紛れにライブドアの株券を額縁に入れた」
「そして自分の戒めのため飾っておくと語ると怒っていた」
「株って、やはりリスキーねと言う声が上がった」

 7月15日~24日にかけて、活動が、活発化した梅雨前線が本州から九州にかけて停滞した。その結果、九州、山陰、北陸、長野県などで記録的な大雨となった。このうち15日~18日、23日頃にかけては山陰、北陸、長野県、19日~23日頃にかけては、九州が雨の中心となった。偏西風が、15日から約10日間、蛇行した。

 そのため本州から九州付近にあった梅雨前線の北側に寒気が流れ込みやすくなっていたこと。それに加え、梅雨前線を南下させて長期間停滞させていた。また、フィリピンの東海上での対流「空気の上昇」が活発化した事が原因で、日本の南の海上にあった太平洋高気圧の勢力が平年よりも強く、南から暖かく湿った空気が流れ込みやすくなった。

 停滞する梅雨前線付近では、いずれも強い寒気と湿った暖気の衝突によって雨雲が発達し、その下で雨も強まった。15日~18日頃は、中国南部を進んだ台風4号の影響で、太平洋高気圧からの湿った暖気の流れ込みが強くなり山陰や北陸、長野県の広範囲で雨が長く続いた。19日~23日には、梅雨前線が南下して九州中部付近に停滞したため九州で局地的な豪雨となった。

 その後、9月に台風13号が急に暴風や竜巻をもたらし、台風から湿った空気が流れ込んで前線活動が活発化した。その影響で中国・九州地方に大雨、大分県佐伯市蒲江では9月18日18時50分までの1時間雨量が122ミリを観測した。宮崎県延岡市では9月17日に竜巻とみられる突風が発生し大きな被害を出した。

 この結果、死者9名、負傷者200人超のとJR日豊本線で特急「にちりん9号」が、脱線した。その後、2006年12月松恵さんは、仕事を休み、専業主婦として、働いていたが、山野経済研究所の役員として、名前を残して給料ももらった。こうして2007年が明けた。正月は、松恵さんの実家に行き両親を乗せ、買い換えたエスティマ・ハイブリッドに6人が乗り込んだ。

 そして近所の神社に初詣に出かけた。そして、一家の安全と子供たちの健やかな成長を祈願してきた。2007年5月7日、早朝、日本ビルファンドの気配値が200万円とわかり全株成り行き売り注文を出した。すると、42000万円で売れ、税引き後利益が、35000万円となった。この収益を山野経済研究所の収益にした。

 この頃、アメリカでは、不動産バブルの崩壊が問題とされていたが、バブル崩壊の影響で銀行や基金が破綻をしたため金融機関が、問題視された。そして、2007年8月、ヨーロッパ大手金融機関のBNPパリバが、傘下の投資ファンドの償還凍結を発表、いわゆるパリバ・ショックがおきた。これをきっかけに世界の金融界に動揺が広がった。

 こうした事態に対応して、先進諸国の金融当局は、かなり迅速に金利の引き下げ、流動性の供給などの措置を実施していった。しかし、大手証券会社ベアー・スターンズ、政府系住宅金融機関「GSE」であるファニーメイ、フレディマックの経営破綻が懸念されるなど、金融面の動揺はさらに広がった。 この頃から実体経済への影響も現われ始めた。

 そして、アメリカ経済は、2007年12月以降、景気の後退局面に入った。こうして2008年を迎えた。9月のリーマン・ショックを迎えることになる。アメリカ、第4位の大手証券会社リーマン・ブラザーズは、2008年9月、連邦破産法第11条の適用を申請した。これによりリーマン・ブラザーが、破綻した。

 それによって、それまで市場が信じていた「大きな金融機関は影響が大きいので潰せない」という原則が、もはや成り立たないことが明白になった。このため、金融市場の参加者は極度の相互不信に陥り資金の流れが、一気にストップした。2008年10月8日、東京株式市場の日経平均株価終値が前日比952円58銭安の9203円32銭となった。

 前日比9.38%の下落率を記録。この時点で1987年19月のブラックマンデー「14.9%安」、1953年2月のスターリン暴落10%に次ぐ過去3番目の下落率「2日後および8日後の暴落により5番目の下落率となる」10月10日、大和生命保険株式会社が、東京地方裁判所に更生特例法の適用申請を行い経営破綻した、

 その負債総額は、約2695億円。ニューヨーク証券取引所の急落の影響を受け、日経平均株価が再び暴落、終値で前日比881円06銭安の8276円43銭となり、下落率9.62%と10月8日を上回った。10月14日、日経平均株価が、前日のニューヨーク証券取引所の急騰を受け急上昇、終値が前取引日に比べ1181円14銭高の9447円57銭となたった。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み