意識の変遷

文字数 739文字

 夏嫌いの私は、夏になると弱っていき、夏の終わりとなると何処か寂しい気持ちになる。結局夏はいつも気持ちが優れない。そんなめんどくさい男である。
 最近は、そんな弱った心を精神的限界に至る前に少しでも持ち直そうと、筋トレをしていた。筋トレで、昨日の自分を超えて、「ああ、オレは今日も昨日より前に進んだんだ!」と自分を欺くのだ。それで少しだけ精神を強くするというのを、毎年の様に繰り返していて、今年もその時期が来た。しかし、それは大体一週間で終わる。精神的限界の近い身体は免疫力が落ち、往々にして夏風邪を引くのだ。

 ところで、最近既婚者の癖に恋しちゃったよというブログを書いたが、やはりキモいので消した。最近では、妻とよく話す様に心掛けていて、精神は比較的安定的であるし、心も特に恋的な面では苦しくない。
 我が拙作『人生最後の初恋』は、作品の出発点は私自身が年下の同僚にキュンとした事であるが、主人公安田が話が進むにつれ結構私と違ってきた。私は常識だったり、「大人ならこういう趣味ないと」みたいな世間の風潮が嫌いで、正直そういう大人を見ると、「主体性もなく、ダサいな」と思ってしまうタイプなのだが、安田はそういう大人をイメージして作っている。ただ、『人生最後の初恋』というテーマを意識して、そういう大人の感情の揺れからは、少し動き方をぶらしている。また、起こっている出来事も実体験ではないよと言っておこう。

 さて、最近では少しショーレースや人の目を意識した作品づくりをしているつもりである。金欲や物欲が薄い方なのだが、遂ランキングを見てしまうためだ。本は元々読まない方だから、バックグラウンドが小さく、基礎文章力が低い。だから、少しでも本を読むことにしている。故に更新は遅い。

おしまい

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登場人物紹介

チン・コロッテ

 よくチンチン(電車)に似ていると言われる五十代の男。職業は一級セクハラ士で、決め台詞は「坂道下る君の心の恋人、どうもチン・コロッテです」。アイドルに詳しくないが、アイドルという文字を見るとムラムラする。

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