転入生で知る格差

文字数 1,034文字

転校生は居なくとも、転入生は居た小学校。
その子は見た目も良いし着ている服も良いし、どこから引っ越して来たらこうも違うのだろうかって。
それまでは、身長的にも家や庭の広さ的にも、安心と言うか格差を感じることは無かったと言うか。
子供服だって、田舎だと買える店は限られるしね。
ブランド服とか分からないけど、そう言うのを着る子供はお受験の必要な学校に通うだろうし。
ブランドは分からないけど、他のクラスメイトとは違うオーラのある服。
上手く説明は出来ないけど、何かが違う。
そして、家は広いし庭も広くてBBQ用のスペースまである。
もう、何でこんなにも違うのかって思ったよね、言わないだけで。
格差は無くそうとしても、どこかで歪が生じるけどにゃ。
小学校、休んだ子が居る時は「休んだ子の近くの子がプリントを届けましょう」なやり方でした。
それで、近くだったから届けに行ったんだけど、渡したら直ぐ帰るつもりが温かなジュースを貰ってねえ。
こんな風に自然な気遣いを出来る親って居るんだなって。
それ、他の友達の親を否定することにならにゃい?
ならないならない。
あくまで、プリントを届けに行った話だし、家の位置からしてその子のうちにしか届けに行っていないから比較が先ず出来ない。
 
子供的に温かいジュースに驚いたってのもある。
まあ、売られているジュースも大体は冷やしてあるもんにゃ。
そもそも、ジュース自体親戚の集まりでしか飲まないからねえ。
しかも、瓶のオレンジジュース縛り。
蓋を開けるのが楽しいやつにゃ。
炭酸に至っては、理科の(酸性かアルカリ性を調べる)授業で初めて飲んだからねえ。
まあ、甘くない炭酸だから、クラス一丸となって砂糖を探しに行ったけど。
なんでまた。
担任
「残ったやつ飲んで良いよ」

サイダー的な味を想像して飲む生徒達

理科室の空気が凍る

誰かが言い出して調理室に皆で向かう

しかし、砂糖がない!

 
と言った流れにございます。
調味料の筆頭(砂糖、塩、酢、醤油、味噌)の砂糖が無いって授業する気あるのか。
生徒に分担させてその都度買うスタンスで(学校予算はどうした)行けば調理は出来る。
なお、職員室にはスティックタイプの砂糖がありましたとさ。
それ、教師陣の割り勘購入じゃなきゃ問題じゃね?
そこら辺の事情は知らない。
何にせよ、これは「炭酸じゃない(子供の基準で)と分かるか分からないか」は、「それまでに飲んだことがあるかないか」で別れるよねって。
何事も、経験があるか無いかで、判断力も変わってくるよにゃ。
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登場人物紹介

作者代理
子供の時の話なので子供アイコンから

キャラ設定がどんどんブレるのか、書いている年齢で変わるのか、それは秘密。

インナーチャイルド
哀れな子羊と言うことで。
神様的にはお野菜より良く肥えた羊が良いらしい。

子供っぽく、言いたいことを言いまくる。

イマジニャリーフレンド
ツッコミ役。

何にでもなれる黒い人

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