ここに来て、ついにコロナに罹る

7月29日(月)〈晴れ〉

　7月某日。なにやら急にのどがイガイガし始めたなと思っていたら、あれよあれよという間に38℃の熱が出た。これはもしやヤバいやつでは、と思い、朝になってから職場に欠勤の連絡を入れる。熱を押して仕事に行くことはできるが、今はもうそういう時代ではない。疑わしい症状が出ているのに、のこのこと出勤するのはかえって職場に迷惑になる。

　その日の夜、熱は39℃まで上がった。全身が痛い。暑いのか寒いのか自分でもわからず、震えながらエアコンの温度を上げて頭まで布団を被り、かと思えば息苦しくなって今度は布団を蹴る。まったく汗をかかない。一時間おきにトイレに起きて、ぬるくなった冷えピタを貼り替える。熱中症も怖いので、とにかくやたらと水を飲んで、起きるたびに窓を開けて換気をした。のどが痛すぎて酸素がのどを通らない。のど飴がないと息ができないほど。
　途中で、のど飴の味がしないことに気づく。

　明け方、布団がびしょ濡れになるほどの大量の汗をかいて目が覚めた。何度も着替えて汗を拭く。そのおかげで熱はかなり下がった。日が昇ってから、濡れて重くなった布団をずるずると引きずってベランダに干す。晴れて良かった。どうやら梅雨が明けたらしい。
　味覚と嗅覚が完全に麻痺した。あー、ついに来たか、と思う。職場にしばらく休む旨、連絡を入れる。のどが痛くてろくに声が出ない。やたらと心配されたが、おそらく峠は越えた。幸いにも、職場でほかに症状が出た人はいなかった。
　とはいえ、微熱とのどの痛みと咳はその後もしつこく続き、とても人前に出られるような状態ではない。当初の予定より長めに休みをもらい、ゆっくりと養生して、現在に至る。

　いやー、まじでしんどかった……。
　平熱が35℃台なので、39℃とか、もう意味がわからない……水分補給……換気……猫……あんまり近寄るなよ……苦しい……だから近寄るなって……熱い……猫のごはん……トイレ掃除……のどが痛い無理しぬ……猫近い……の無限ループだった。

　今のところ猫たちはいつも通りで、ウイルスが移らなくて良かった……。マスクはさすがに苦しいので家のなかではしなかったけれど、ずっとタオルを顔に巻いていた甲斐があった。めちゃくちゃタオルを使いまくってガンガン洗濯機を回した。服も下着もタオルも枕カバーもなにもかも、こまめに取り替えて朝晩一回ずつ洗濯機を回した。

　これ、無症状の人もいるんだよね。個人差がすごいな。わたしはワクチンの副反応がかなりひどかったので、その通りの症状が出た。そのときはもちろんのどの痛みと咳はなかったけど、熱はかなり出て二、三日と長引いた記憶がある。
　のどの痛みと咳、鼻詰まり、味覚と嗅覚障害はまだ続いているけど、なんとか日常生活を送れる程度には回復してきた。明日から仕事に復帰する予定。

【個人的備忘録】
　症状が出てからは買いものにも出られないので、常備薬や食料品の備蓄があるとめちゃくちゃ助かる。
　今回は、

•水2リットル×6本入り、2箱
•のど飴(ミント味と柑橘系それぞれひと箱ずつ)
•冷えピタ
•解熱鎮痛薬
•紙コップ

　があったのですごく助かった。のど飴と冷えピタはその後、追加で買い足し。いくらあっても困らないので少し多めにあると安心。
　あと、とくに高熱が出ているあいだは食欲不振どころかやたらとお腹が空いてたまらなかったので(体調不良のとき、いつもはさすがにそんなことはないけど、今回はまじで異様なほど、ずっと空腹状態だった……)、すぐに食べられるものがあると便利。
　紙コップは、水を飲むときに使い捨てで。割り箸やスプーンもあるとよき。

　とはいえ、のどがずっと痛いのと味覚がないので、おいしく食べられるわけではまったくないのだけど。
　なめらかプリンとハード系のパンが個人的に良かった。なめらかプリンはともかくハード系のパンって、のどには優しくないよね、と自分でも思うのだけど、蒸しパンとかああいう柔らかいパンだとやけにスカスカした食感で、普段はそんなことないのになんだか食べる気がしなくなって。なぜかガッツリ噛み応えのあるパンのほうが良かったという。

　あ、先月から歯茎が腫れてどうやら顔も腫れているらしいので歯医者さんの予約を入れていたんだけど、念のため、来週以降に延期してもらうことに。

　そんなこんなで、なんとか復活できそうです。

　ちなみにわたしは今でも家以外ではずっとマスクをしているけど、それでも感染したので(今回が初感染)、みなさんもどうぞお気をつけください。