二週間という絶妙な期間

文字数 835文字

6月4日(火)〈晴れ〉

 木下龍也さんの『天才による凡人のための短歌教室』読了。日頃から言葉を吟味して扱う歌人というだけあって、文章が読みやすくわかりやすい。内容は、(いつか天才的な歌人になるかもしれない)初心者が短歌を作るにあたっての心構え、技術的なアドバイスなどが惜しみなく綴られており、短歌でなくとも文章を書く人にはとても参考になる部分があると感じた。読んで良かった。
 短歌、いいなぁ。

 先日、薬膳の本をいくつか見たくてひさしぶりに図書館へ行き、そのときに一緒に借りてきた。図書館へ行くのは、前回、王谷晶さんの『ババヤガの夜』を借りたとき以来。
 薬膳の本も、とても参考になった。自分用にあらためて購入したいと思う。

 今回は、山尾悠子さんの『山の人魚と虚ろの王』『文学2022』の2冊を借りた。山尾悠子さんは名前だけは知っていたが読むのははじめて。
 冒頭から数ページのあいだ、ほとんど説明らしい説明もなく展開される独特の世界観に慣れるまでにしばしの時間を要した。どうやら新婚旅行についての話らしいが、およそ一般的に想像しうる新婚旅行とはえらくかけ離れている。夢かうつつか判然としない、くせ者揃いの「新婚旅行」である。さくさくと読み進めるタイプの物語ではなく、じっくりと時間をかけて丹念に味わう物語だと感じた。
 わたしの知っているなかでは、長野まゆみさんの作風と近しいものを覚える。耽美。好みの作風。

 図書館は二週間のあいだ本を借りることができる。ただでさえ時間の使い方が下手くそなので読書の時間などままならないと、最近まで図書館を利用することはなくなっていたのだが、二週間のあいだに読んで返却しなくては、というタイムリミットがあると、なんとか期限内に読めるところまで読もうという意欲がそこはかとなく湧いてきて、隙間時間などにちまちまと読み進めるようになったのだから不思議なものだ。
 自分で購入した本は、いつでも読めるからと結局積ん読行きになりがちである。駄目じゃん。
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