からだへサポート|運動|歩く|ヒント

文字数 1,841文字

 街歩き・フラットコースを半日ほど歩けるようになれば、高低差がある山歩き・アップ‐アンド‐ダウンコースに行っても大きなトラブルにはならないでしょう。

 しかし「街歩き・フラットコース」と「山歩き・アップ‐アンド‐ダウンコース」ではまったく歩き方が違います。

 間違った歩き方をすると怪我の原因になり効率が悪く、からだに負担がかかります。とくに化学物質過敏症の人はもとの状態に戻すのに何倍もの時間が必要となってしまいます。





【1.前かがみになって内蔵を圧迫しない】
 前かがみになると「呼吸がうまく出来ない」「内蔵を圧迫する」など運動がマイナスになる可能性があります。

 フラットコースでは両腕を軽く降っても前かがみが予防出来ますが、アップ‐アンド‐ダウンコースで前かがみにならないように立ち姿が地面と垂直になるのには両腕が後方にある事が大切です。後ろに手を回して組める人は人差し指同士を軽く引っ掛ける程度に組む。後ろで手をしっかり握ってしまうと、バランスを崩した時に手が出ないので軽く触る程度がベストです。
 
 ベテランの人はリュックや腰に手をかけるなどして、姿勢よく「歩く」ための工夫をしています。後ろに手を回して組めない人はベテランを真似するといいでしょう。ただ、ここでもリュックを強く握ったりすると、バランスを崩した時に手が出ずに怪我をするので、要注意です。


【2.滑らないようにする|特にアップ‐アンド‐ダウンコース】
 フラットコースであっても里山などでは狭く急な斜面もあります。歩きにくいので横歩きなどになってしまう場合があるのですが、すべての靴の溝がそのような状況に対応しているわけではありません。

 靴が滑るかどうかは靴底の溝の彫り方に関与しているので、まずは自分の靴底にははっきりと溝の有無、またその方向をしっかり確認をしておくことが大切です。
 
 靴底に横にまっすぐ溝が入ったものは、いろいろな環境を「歩く」という目的には適していません。緑の多い里山の急な斜面に沿って横歩きはしない方が賢明です。

「歩く」ための靴選びはとても重要になってきます。コースによって歩き方が違うので当然ながら、疲労が貯まらず「からだ」を傷めない靴の選択が必要になりますが、ウォーキング・ハイキング・トレッキングシューズのように「歩く」ために科学的に計算された靴に滑りにくいものが多いのでお勧めです。購入時には靴底を必ず確認してください。

 また、少し大きめのサイズと脱着が簡単なゴムの靴紐がお薦めです。足の甲のところでしっかり止めれば、足の指を痛めずに長距離を歩けます。


【3.負担がない|歩き方】
 アップ‐アンド‐ダウンコースのポイントが『膝』なら、フラットコースは『かかと』の違いがあります。

フラットコース=少し広めの歩幅で『かかと』から着地します。

アップ‐アンド‐ダウンコース=小幅に『膝』を上げて地面と平行に『ベタ足』で着地します。

 街歩きやフラットコースでは、少し広めの歩幅で『かかと』から『つま先』まで順序よく着地していくリズミカルに両腕を軽く振りながら歩く方と姿勢が崩れず体幹にも良い為に体重を減らす「からだ」に近づけます。

 アップ‐アンド‐ダウンコース でフラットコースと同じ歩き方をすると余計なところに力が入り「からだ」を痛め疲労が倍増します。小幅で一歩、一歩と丁寧に『膝』を上げて地面と並行に『ベタ足』の状態で足を下ろします。(積雪のある地域の人は、毎冬おなじみの歩き方)

 この歩き方はバランスを崩さず滑り難い歩き方であるとともに、長時間のアップ‐アンド‐ダウンコースでは極力無駄な力を使わず疲れにくいのです。

 普段から階段の上り下りをする際にこの方法を練習しておくと、いざ、フラットコースから坂道などのアップ‐アンド‐ダウンコースに切り替わった時に苦労する事が少なくなります。

 うまく、使い分けして歩けるようになると、後半の疲れが出ないので歩き始めと変わらないペースで歩けます。実際に、ウォーキングのイベントで切り替えながら歩くと、当初は他の人の速さについていくのが精一杯でも、途中からどんどん追い抜いていくようになります。

 自分のペースは変わりませんが。他の人が疲労のために遅くなってしまうのです。私も切り替えをすることを知らなかった時は、歩き始めからバテていました。それを考えるとバテている人を横目に呼吸をみださずサクサク歩く自分がとても不思議になります。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み