台北で過ごす久しぶりの休日!

文字数 1,017文字

目覚まし時計をセットしなかったが、6時には目が覚めた。

ホテルの近くに卵のクレープのダンピンや揚げパンのヨウティアオを売っている美味そうな店を見つけていたので、買いに出た。

二重駐車の間を縫って歩き、店に着いたがとても混んでいて、私もその列に並んだ。

ヨウティアオと、無糖の豆乳を買い、ホテルの部屋に戻った。

熱いシャワーを浴び、先程買ってきた朝食を袋から出した。

美味い。

台湾の食べ物は何を食べても美味かった。

ホテルを出ると既に日差しは強かった。

二二八和平公園は緑豊かな公園で東屋風の屋根があるベンチがあった。

地元の人達であろうジョギングをする人達やおしゃべりをするご婦人方、犬の散歩をする人などをしばらくボーッと見ていた。

やがて立ち上がって、総統府という台湾の総統が執務を行う官邸へ向かった。

官邸ということもあり、建物の周りには警察官が沢山いて睨みを効かせていた。

立派な建物だ。

日本の台湾統治時代に日本人の建築家によって建てられたそうで、赤と白の壁が美しい建物だ。

パスポートを見せ、持ち物検査を通過し中に入った。

戦後80年近く経ってもしっかりとした作り、細部まで丁寧に作り込んであるところは流石の日本製といったところだ。中庭も美しかった。

見学を終え建物を後にした私は、龍山寺という寺院に向かった。

が、その前に小腹が空いているのに気がづいた。

龍山寺のすぐ近くに美味しい胡椒餅の店があるらしい。

薄暗い建物の間の小道を歩いていくと向こうにその店の看板が見えた。
と同時に行列も目に入った。

熱々の胡椒餅を買い、近くの広場で立ちながら食らいついた。

パリパリの皮の下には肉汁が溢れる肉やネギがあった。

噂通り美味い胡椒餅であった。

龍山寺は見た目は中華風の建物であったが、御本尊には仏教の観音菩薩が祀られているとのことだった。

寺に入ると右手に線香を売っている店があったので10元で買った。

このお寺には7体の神様が祀られており、線香は7本入っていて1本1本供えるとのことだった。

観光客が多かったが、地元の人達が真剣にお参りしている姿が多く見えた。

その後龍山寺を出ると、私は近くの市場や、古い建物が保存されている地区に迷い込んだ。

赤煉瓦の壁、アーチ状の柱やすりガラスの窓、清朝時代の建物が今も残されていた。

私は日本から持ってきたカメラ、フジフィルムX100Fに、その情景を写し込んでいった。


腹が減ってきた…。

私は小籠包を食べにMRT忠孝新生駅に向かったのだった。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み