【ネタバレ注意】カムパネルラについて
文字数 744文字
ラストは「幸追人」に「さちおいびと」というルビをつけていました。
で、カタカナ語では、どうしよう、とかなり悩みました。
最初、「ブルーバード」ってつけてました。
つまり、「青い鳥」、チルチルミチルの、メーテルリンクのあれです。幸せの青い鳥。
でも、青い鳥が幸せの象徴だとすると、追うのは誰だ? という違和感。
本来的にはチルチルとミチルなんですが、元々の話が、チルチルミチル、「青い鳥」とすれ違っているし。
あと、語感が悪い(メーテルリンクに失礼です)。
で、ふと、幸せを探しに行くって言った人、他にもいたよね、と。
で。出てきたのが「カムパネルラ」。
「カムパネルラ」は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に出てくる主人公の友人ですね、「幸 」を探しに行く、と語る人です。
いや、語ったのが、銀河鉄道の汽車の中なので、もしかしたらジョバンニの心の中なのかもしれないけど。
まあ、そういう、現実と夢想の境目にいる曖昧な存在感、というあたりも、あってるかな、と。
そう、色々引っ掻き回してくれた希和子さん、実は一回も登場してないのです。
すべて、誰かが語る(あるいは垣間見た)存在。
いよいよ登場、というところで、声なき存在になってしまう(命は取り留めていますが)。
カムパネルラがジョバンニの心象風景の存在だとすると、「カムパネルラ=ジョバンニ」という解釈も成り立つので、この場合、ジョバンニにあたる佐和子さんも、カムパネルラ的存在だとも言えます。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」は、もう、説明いらないですよね? 代表作だし。
他の作品も、解釈が難しい話も多いですが、短編のいくつかに、この「幸せを探し求めているのに、ままならない」というテーマのものがあります。読むとせつないですが、おすすめです。
で、カタカナ語では、どうしよう、とかなり悩みました。
最初、「ブルーバード」ってつけてました。
つまり、「青い鳥」、チルチルミチルの、メーテルリンクのあれです。幸せの青い鳥。
でも、青い鳥が幸せの象徴だとすると、追うのは誰だ? という違和感。
本来的にはチルチルとミチルなんですが、元々の話が、チルチルミチル、「青い鳥」とすれ違っているし。
あと、語感が悪い(メーテルリンクに失礼です)。
で、ふと、幸せを探しに行くって言った人、他にもいたよね、と。
で。出てきたのが「カムパネルラ」。
「カムパネルラ」は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に出てくる主人公の友人ですね、「
いや、語ったのが、銀河鉄道の汽車の中なので、もしかしたらジョバンニの心の中なのかもしれないけど。
まあ、そういう、現実と夢想の境目にいる曖昧な存在感、というあたりも、あってるかな、と。
そう、色々引っ掻き回してくれた希和子さん、実は一回も登場してないのです。
すべて、誰かが語る(あるいは垣間見た)存在。
いよいよ登場、というところで、声なき存在になってしまう(命は取り留めていますが)。
カムパネルラがジョバンニの心象風景の存在だとすると、「カムパネルラ=ジョバンニ」という解釈も成り立つので、この場合、ジョバンニにあたる佐和子さんも、カムパネルラ的存在だとも言えます。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」は、もう、説明いらないですよね? 代表作だし。
他の作品も、解釈が難しい話も多いですが、短編のいくつかに、この「幸せを探し求めているのに、ままならない」というテーマのものがあります。読むとせつないですが、おすすめです。