第37話 『グレースの履歴』を探偵しましたのぢゃ!【4】
文字数 1,112文字
【4】
今回の本題に入る前に、この秀逸なロード・ムービーのこれまでのおさらいをしておきましょうかの。
けんども、閑話恒例の通り、前説が長くて本題に辿り着けない場合もございますことを、あらかじめお詫び申し上げておきますのぢゃ。
✽
主人公 希久夫の妻 美奈子は、旅先フランスで不慮の事故死を遂げる。
その急死によって次第に明らかとなる、妻が夫にひた隠していた秘密の数々。
天涯孤独となった希久夫の元には、美奈子の遺品となった深紅のオープン・カー「グレース」(ホンダS800)だけが遺された――。
グレースのカーナビに残されていた、妻の運転履歴に疑問を抱いた希久夫は、免許取りたての初心者マークを貼ったグレースを駆って、履歴を辿る旅に出る。
と云う感じの第1回。
第2回は、履歴に導かれ、図らずも美奈子の元カレであった、蕎麦屋でサーファーの自由人に出会ってしまう旅。
第3回は、グレースの故障により知り合った、魅力的な女性とその祖父である老カー・メカニックとの出会い。
第4回は、偶然知り合った、老カー・メカニックの口から明かされた思い出話は、HONDAの技術者であった自分とモナコ公妃グレース・ケリーと主人公の車グレース(ホンダS800)の奇跡のような巡り合いの秘話だった。
第5回は、中学時代の希久夫が、両親の離婚によって生き別れとなった弟との出会い。
旅の途中で知り合った、弘前から京都まで旅をしていると云うヒッチハイカーの青年を助手席に乗せ、弟が勤めると云う酒蔵を目指す。
第6回は、弟と再会を果たした希久夫は、生き別れになった母が、酒蔵の隣町にある弟の家に同居していると聞かされる。
再会を逡巡する希久夫だったが、弟と青年に背中を押され勇気を出して母に会いに行く。
ヒッチハイカーの弘前の青年も、京都でレストランを営む腹違いの兄と感動の初対面を果たす。
グレースのカーナビの最後の目的地であった四国の松山市は、希久夫にとっては、記憶も身に覚えもないまったく無縁の土地だった。
カーナビの目的地の松山市街にあるカフェで、そこの経営者となっていた元婚約者草織 と、17年ぶりの奇跡の再会を果たす。
三連休のために、観光地の松山市内でまったく宿の手配ができなかった希久夫は、草織の勧めもあり、逡巡した挙げ句、草織のマンションに泊まる事態となり、部屋は別とは云え二人はマンションで一夜を過ごす。
と云うのが、前回の第7回。
あら?
これまでのあらすじ書いてただけで、1000文字越してしまいましたわい。
閑話恒例の「前説だけで一旦終了」の巻ですのぢゃ。
しかしそれにしても、主人公の希久夫、女性にモテすぎなんだよなーなのぢゃ!
今回の本題に入る前に、この秀逸なロード・ムービーのこれまでのおさらいをしておきましょうかの。
けんども、閑話恒例の通り、前説が長くて本題に辿り着けない場合もございますことを、あらかじめお詫び申し上げておきますのぢゃ。
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主人公 希久夫の妻 美奈子は、旅先フランスで不慮の事故死を遂げる。
その急死によって次第に明らかとなる、妻が夫にひた隠していた秘密の数々。
天涯孤独となった希久夫の元には、美奈子の遺品となった深紅のオープン・カー「グレース」(ホンダS800)だけが遺された――。
グレースのカーナビに残されていた、妻の運転履歴に疑問を抱いた希久夫は、免許取りたての初心者マークを貼ったグレースを駆って、履歴を辿る旅に出る。
と云う感じの第1回。
第2回は、履歴に導かれ、図らずも美奈子の元カレであった、蕎麦屋でサーファーの自由人に出会ってしまう旅。
第3回は、グレースの故障により知り合った、魅力的な女性とその祖父である老カー・メカニックとの出会い。
第4回は、偶然知り合った、老カー・メカニックの口から明かされた思い出話は、HONDAの技術者であった自分とモナコ公妃グレース・ケリーと主人公の車グレース(ホンダS800)の奇跡のような巡り合いの秘話だった。
第5回は、中学時代の希久夫が、両親の離婚によって生き別れとなった弟との出会い。
旅の途中で知り合った、弘前から京都まで旅をしていると云うヒッチハイカーの青年を助手席に乗せ、弟が勤めると云う酒蔵を目指す。
第6回は、弟と再会を果たした希久夫は、生き別れになった母が、酒蔵の隣町にある弟の家に同居していると聞かされる。
再会を逡巡する希久夫だったが、弟と青年に背中を押され勇気を出して母に会いに行く。
ヒッチハイカーの弘前の青年も、京都でレストランを営む腹違いの兄と感動の初対面を果たす。
グレースのカーナビの最後の目的地であった四国の松山市は、希久夫にとっては、記憶も身に覚えもないまったく無縁の土地だった。
カーナビの目的地の松山市街にあるカフェで、そこの経営者となっていた元婚約者
三連休のために、観光地の松山市内でまったく宿の手配ができなかった希久夫は、草織の勧めもあり、逡巡した挙げ句、草織のマンションに泊まる事態となり、部屋は別とは云え二人はマンションで一夜を過ごす。
と云うのが、前回の第7回。
あら?
これまでのあらすじ書いてただけで、1000文字越してしまいましたわい。
閑話恒例の「前説だけで一旦終了」の巻ですのぢゃ。
しかしそれにしても、主人公の希久夫、女性にモテすぎなんだよなーなのぢゃ!