第6話

文字数 337文字

『着いたよ。友だちもこの辺にいるから合流していい?』
「うん」
寒すぎてとにかく私は帰りたかった。
始発まであと2時間…どこかお店で時間潰そうかなと考えていた。
『友だち車でくるから温かいよ』
友達の車で近くの神社に行くことになった。

何人かおじさんが焚き火にあたっていた。
『おお、こんな時間に寒いでしょ。これ、飲みなさい』
甘酒をもらって焚き火の火に当たらせてもらったら寒さも和らいできた。

その後は始発まで車の中で話したりしていたが、彼は友達とばかり話していて、つまんない人だと思った。

『気をつけてね』
「うん」
『また連絡するよ』
「うん」
始発の時間になって、駅まで送ってもらった。
家について顔を見たらアイラインは崩れていてマスカラはだまになって、眉毛は消えていた。
「次はないな」と思った。
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