第2話

文字数 722文字

『いつお姉ちゃんのとこ行くの?』
「……………今日」
『今日?………………そう。新大阪まで送るわ。』

2005年 高校を卒業して私は東京へ出た。

現金10万、カバンに詰め込むだけ服を詰め込んだ。


ブーブーブー
シャー………

姉はパン屋さんで働いていて朝4時起き。朝にシャワーを浴びて5時過ぎに家を出て16時頃には帰ってきた。

私はガールズバーで働いていて夕方16時起き。19時過ぎには出て2時頃に帰ってきた。

ワンルームに二人で生活していたからお互い一人の時間も欲しいということで時間をずらして働くことにした。

キキー
『コンビニでいいんだっけ?』
「はい、ありがとうございます。お疲れ様でしたー」
『お疲れ様ー。気をつけてね。』
『お疲れ様ー。ななちゃん、また明日ー』
「あ、明日休みなんです。」
『そーなんだ。じゃぁ、またねー』
「はい、お疲れ様ですー。」
ブルルルルル
帰りは電車がないため車で送ってくれる。
家の近くのコンビニで降ろしてもらって帰る。

ガチャ
玄関の電気だけつけて、部屋に入る。
荷物を置いてお風呂へ。

上がると部屋の電気がついていた。
「はや、もう起きたん?」
『まあ、今日ははよ出たいしな。』
「えっ、寝たいわ。」
『電車で寝れるやろ。』
「あ、コンビニでお弁当買ってきたで。」
『シャワーしたら食べるわ。』

年は6歳離れた姉は尊敬する一人だった。

「今日、どこまで行くんやった?」
『高野山やで』
「結構歩く?サンダルでいける?」
『行けるんちゃう?』
「ふーん」
「何時に出る?」
『用意して弁当食べたら出る』
「じゃぁ、それまで寝る」
『ソファーで寝とき。ベッドいったら起きられへんやろ』
「へい」

たまに二人の休みを合わせて歌舞伎を見に行ったりカラオケに行ったり演劇を見たりすることもあった。



ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み