愚連街  手石ロウ

文字数 1,416文字

「東京でいま一番アブない街を知ってる?」

愚連街——

港湾都市という風土柄、昔から流れ者や外国人が多く集まり不良、チンピラ、半グレ、ヤクザ、マフィア…そういったタチの悪い連中が吹き溜まる、外から見ると近寄りがたく、まるで一つの巨大な愚連隊のような不気味な街!

その愚連街で、マハルとシーマが暴れまわる!!


(裏サンデーHPより引用)

https://urasunday.com/title/325

たしか全部で4部構成になっていて、それぞれが裏で「何か」に繋がっている独立した事件だった。なかなかに、暴力的というか、刺激的。

(なんか間に緩いやつと作者が言う割に緩くないのが挟まった、よね?)

殺され方というか、死に方がエグいのが凄い。それがまた良し。こういう描写シーンのある漫画が個人的にかなり好物なので、最後まで楽しく読み続けることができた。

そして事件そのものがエグいせいか、反動のように登場人物たちがユルい(笑)

ストーリーのエグさとキャラクターのユルさで、うまくバランスを取っているという感じがした。

マハルなんて完全に猫だよね? なんだかシンパシー感じちゃう。

え? 猫はシーマじゃ? 見事なツンデレだったじゃない。

確かに、そうか。

でもそれならマハルは……犬?

ああ、犬!
というわけで、表の事件そのもの面白い漫画だった。
表の事件そのもの……「は」?
裏の方が残念すぎー!

むむむむ。特に最終章のクライマックスが、あれは、ちょっとひどかったね。うん。

これも打ち切りとか言わないよね?

伏線を張ったんじゃなく?

『ケンガンアシュラ』のように続くんじゃなく?

続くんだったらあんなひどい終わり方する?
むむむむ。
ああ、なんだろうな。最終回直前まで驚くほど面白かったのにな。

黒幕がアレってのはショックが大きいし、意味がわからないし、ずっとシーマが引きずっていたトラウマがまさかの状態なのも驚きだし(しかもシーマもマハルもそれを知らないまま大団円だし)、何よりも、唐突に光のスケールが小さ……となってしまって、結局は読み終えた後で「え? これ、本当にここで終わりなの?」と……呆然となってしまったんだ。

でも、それをもってこの作品を低評価にしたくはない。

直前までは間違いなく面白かった。それは太鼓判を押す。
メルセデスの姉御もカッコいいしねえ。
病院で苦しんでたシーンは可愛いなあと思ったけど?(笑)

うーん……「可愛い」という言葉はできればもも~んに贈りたいのだけどー(笑)

確かにあのシーンはすっごいそそられた。

この女刑事をこんなに可愛くしてどうするんだよ、と、ニヤニヤしてしまった。

もも~んで思い出したけど、彼女が事件の被害者になって精神的に苦しんだシーンを思うとさ、やっぱりこんな形での黒幕の登場と幕引きは納得いかないよね?
いかないねー……。
そういえば、ぼく的には誰よりも墓村さんのあれがショックでさ。

あああああ。マジでここまでえげつないかとこっちの顔がムンクの叫びになった。

残酷アザラシ恐るべし

残酷アザラシと言えば、「前話を読んだ友人」ってあれ、誰なんだろう?
え? ぼくと灰猫みたいな関係なんじゃないの?
……あ、そういうこと?(笑)
知らないけどね(笑)
どっちにしたって、すっきりと裏のストーリーを回収したのはマハルとコトラの関係だけだった。こんなことで犠牲になったなんて可哀そうだ、虎が。

まあでも、総じて面白かったからなー。

あ! そうやって作者にゴマするー!(むかっ
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

よろしくね!

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色