教えて! サバトさん  アストラ芦魔

文字数 1,464文字

佐谷サバトは、大手出版社のNo.1営業マンである!しかし、その正体は人間に扮した悪魔だったのだ!!人間の欲を知り尽くした彼の手にかかれば、売れない商品はない!
愚かなるサラリーマン達よ…悪魔の営業力を見るがいい――!!出版不況をブチ破る、2019年大注目のギャグコミック!


(「マンガPark」より)

https://manga-park.com/title/2660

ギャグって難しいね。
何が?
……まあ、そもそもギャグとコメディーの違いもぼくにはわかっていないんだけどさ。

Googleの検索窓に「ギャグ こ」と打ち込んだだけで1番目に「違い」がサジェストされるね?(笑)

で、その違いは?
ググれカス!
……!!!!
……って、一回言ってみたかったんだあ、これ。なかなか他人に向けて言うわけにもいかないセリフだから。
あの……ぼくには、いいわけか?
だって、圭さんは圭さんだもん。
…………。
まあ、最近は「ググってもカス」が増えているそうだよ?
ITリテラシーが叫ばれて久しいこの時代に、まだそのレベルか、という人は確かにいる。特に若者が驚きのレベルだと義務教育の敗北をひしと感じてしまうよね。
でもさ。「情弱(情報弱者)」なんて言われ方もするけど、そんな言葉を吐いている人たちだってどれほど情報に明るいわけ? と、言いたくもなるんだよ。
その言葉を使いがちの人は単にマウントを取りたいだけなんだと思うよ。
結局、人間って……。
愛すべき愚かな種族と思いたまえよ。
うーむ。
まあ、それはともあれ、今回の漫画。
最後まで圭さんが死んだ魚みたいな目で読み続けていたことは知っているけど……。
難しいよね、ギャグって。
ハマれば面白いんだけど、そうじゃないと何が面白いのかもわからない、ってのがギャグだとぼくは思ってる。
ハマるかハマらないかは作品の質とはまた違う次元で、受け取る側の感受性だったりするからねえ。
まあ、この作品が圭さんのツボにはまるのは難しかったと思う。
一部の男子には受けそうには思ったんだよ。この手の悪ノリな冗談を言って自分で笑っている子とか、小学校にいた。
大人でもいたんじゃない?
…………。(遠い目)
実際、作品としての発想は興味深かったけどな。
人間の欲望を知り尽くしたからこそ書籍の売り方がわかっている悪魔。……なるほどね、と、この設定には感心したなあ。
でもその欲望が「エロ」にしか傾かなかったのが、問題なのかも。

「エロ」も「下ネタ」もぼくだって好物なんだけど、これは性癖との兼ね合いがあるから全ストライクを目指すのは難しいと思うんだよ。10人いれば10通りのストライクゾーンが広がっているのが性欲の世界だからね。

でもまあ確かに、「欲」をそこに絞ってしまったのでぼくのゾーンからは外れてしまった、というのは正直な感想。

煩悩は108個あるといわれているんだから、もっといろいろ作れそうにも思うのにな。
そ、それはまたスケール大きいね……。もう少しちんまりと三大欲求あたりから攻めてあげてよ。
でも、三大欲求が何かって、難しくない?
「食欲」「睡眠欲」「性欲」……。
「名誉欲」とか「金銭欲」とか、そういうのが外されるのもおかしいと思うんだよ。そもそも、三大欲求の時点で「死にたくない欲」がそこに入らないってのはどう考えても定義の間違いがあると思うんだよね。
「死にたくない」って、確かになあ……。
だからここは広く、108個並べておけばどれか一つくらい自分好みの欲が見つかったはず。
すごいな! 会いに行ける某アイドルのコンセプトをパクったとしか思えない。
……あ!(笑)
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