第2話:魔法相談所開設(その14)
文字数 897文字
「え・・すねて?」
ひまわりは何で太陽がすねたのか分からなかった。
おばあちゃんはうなずき、
「ああ、すねてんだよ。
自分が使えない魔法を、ひまわりちゃんが一発で使えたことにヤキモキしているだけじゃよ。
本当に昔から思い通りにならないことがあったら、すぐすねる性格でね」
と、説明を受けたひまわりは、大きくあわて出した。
太陽が魔法が使えなくて、悔しい思いをしていることは何度か聞かされていたのに、パッと出てきた人間があっさり魔法を使ってしまったわけなので、太陽が「気にくわない」と思ってしまうのも当然だ。
もし自分が同じ立場であれば、絶対凹むだろう。
それなのに、そんなことにも気づかなかったなんて・・・。
ひまわりは頭を大きく下げた。
「ごめんなさい!
私が気を使わないで、でしゃばったせいで、桐島くんを傷つけてしまって!」
ひまわりがひたすら謝るので、おばあちゃんはギョッとして止めに入る。
「いやいや、ひまわりちゃんは悪くないよ!
悪いのは太陽なんだから。
自分からひまわりちゃんにお願いして助手になってもらったのに、あの態度は無いからね」
おばあちゃんにそう言われ、ひまわりも、
「はあ・・・」
とうなずいてはみるものの、まだ何かひっかかる。
おばあちゃんは、落ち込んでいるひまわりの肩をポンポンとたたいて、
「さ、もう遅いからひまわりちゃんは帰っていいよ。
後は太陽に全ての責任を負わさせるから気にしないで」
と帰るように促した。
しかし、ひまわりは納得していないのか、その場から動こうとしない。
「でも・・・」
「ん?」
「ペンダントをなくされた方は困っていると思うので、もし本当にこの廃墟にペンダントがあるなら、探し出したいんです」
ひまわりはニコッと微笑むと、
「私、もう少し探してみます!」
と言って、廃墟に向って走り出した。
「あ!ひまわりちゃん!」
おばあちゃんが止めようとしたが、ひまわりは廃墟にもう足を踏み入れていた。
気の弱そうな小さな女の子なのに、なんと責任感と勇気があるのだろう。
それに比べて、自分の孫は・・・。
「バカ、太陽めがっ!」
自分の孫ながら、あまりにも情けない。
おばあちゃんは太陽に説教するために小走りで家に向かった。
ひまわりは何で太陽がすねたのか分からなかった。
おばあちゃんはうなずき、
「ああ、すねてんだよ。
自分が使えない魔法を、ひまわりちゃんが一発で使えたことにヤキモキしているだけじゃよ。
本当に昔から思い通りにならないことがあったら、すぐすねる性格でね」
と、説明を受けたひまわりは、大きくあわて出した。
太陽が魔法が使えなくて、悔しい思いをしていることは何度か聞かされていたのに、パッと出てきた人間があっさり魔法を使ってしまったわけなので、太陽が「気にくわない」と思ってしまうのも当然だ。
もし自分が同じ立場であれば、絶対凹むだろう。
それなのに、そんなことにも気づかなかったなんて・・・。
ひまわりは頭を大きく下げた。
「ごめんなさい!
私が気を使わないで、でしゃばったせいで、桐島くんを傷つけてしまって!」
ひまわりがひたすら謝るので、おばあちゃんはギョッとして止めに入る。
「いやいや、ひまわりちゃんは悪くないよ!
悪いのは太陽なんだから。
自分からひまわりちゃんにお願いして助手になってもらったのに、あの態度は無いからね」
おばあちゃんにそう言われ、ひまわりも、
「はあ・・・」
とうなずいてはみるものの、まだ何かひっかかる。
おばあちゃんは、落ち込んでいるひまわりの肩をポンポンとたたいて、
「さ、もう遅いからひまわりちゃんは帰っていいよ。
後は太陽に全ての責任を負わさせるから気にしないで」
と帰るように促した。
しかし、ひまわりは納得していないのか、その場から動こうとしない。
「でも・・・」
「ん?」
「ペンダントをなくされた方は困っていると思うので、もし本当にこの廃墟にペンダントがあるなら、探し出したいんです」
ひまわりはニコッと微笑むと、
「私、もう少し探してみます!」
と言って、廃墟に向って走り出した。
「あ!ひまわりちゃん!」
おばあちゃんが止めようとしたが、ひまわりは廃墟にもう足を踏み入れていた。
気の弱そうな小さな女の子なのに、なんと責任感と勇気があるのだろう。
それに比べて、自分の孫は・・・。
「バカ、太陽めがっ!」
自分の孫ながら、あまりにも情けない。
おばあちゃんは太陽に説教するために小走りで家に向かった。