激震が走った二大ニュース~『君どう』の受賞と、鳥山明先生の訃報について~

文字数 1,474文字

まずは『君たちはどう生きるか』が『アカデミー賞』を受賞した!という明るいニュースから!

このエッセイでも作品のことは何度か取り上げてますが、朗報を聞いたときはほんとうに感無量でした。

アカデミー賞の前哨戦である『ゴールデン・グローブ賞』を受賞したあたりから、たぶんいけるんじゃないかな……という気がしましたが。

受賞確実とされていても逃してしまう例も多々あり、不安と期待が入り混じっておりました。

受賞のニュースを知ったときは、喜びを通りこしてなんだかほっとしたのをおぼえています。

情熱をこめて誠実に丁寧に作られている作品が、正当に評価されたことに対する安堵感といいますか。

正直、昨今のアニメを見ていると、なぜ人気があるのか、なぜ選ばれてアニメ化されているのか(もっと他にいい原作あると思う)、似たような作品ばかり量産されるのか、よくわからないことが増えたような気がして。

だって、売れてるから!とか言われちゃうと、もう黙るしかないんですが。

こういうことを書くと懐古厨だとか思われるんだろうな。その通りだし。まあ、それでいいや……。

流行に好みがあわなくなってるのは事実だし。流行りを追っかけるのを放棄して、もう何年も経つので……。

書店に行っても表紙買いしたくなる漫画や小説がめっきり減ってしまい、しょうがなく中古市場で過去作を買い漁る日々です。

自分は電子書籍の読み放題みたいなのが、どうしても性に合わないんですよね。

電子書籍のみでしか売られてないものや、入手が困難な絶版の作品を、たまに購入することはありますが。

できれば紙の本で読みたい!そして大切な本を手元に所持しておきたい!という欲求が自分のなかの妥協できない点なので、そこは妥協したくないのです。

あ、話が脱線してしまった。
ともかく宮﨑監督、受賞おめでとうございます!

──で、話は変わりますが、とつぜんの『鳥山明先生の訃報』には激震が走りました。

耳を疑いました。早すぎますよ!先生いくらなんでも……。

まだまだ先生の新しいイラストやキャラクターを拝めると安穏とかまえていました。

そしてなによりも、想像していた以上に自分がショックを受けていたことにも、ショックを受けました。

わたし、鳥山明で育ったんだなぁと、あらためて実感させられたからです。

鳥山先生の影響を受けてる(つまりなんとなく似ているところがある)絵を描く漫画家やイラストレーターに好感をもちやすい気がするので。やっぱり元祖なんだなと。

どっちかというと男性キャラクターより、女性キャラクターに影響を受けてるかもしれません。

鳥山先生の書くさっぱりとした気性の、ボーイッシュで可愛らしい女の子たち。媚びてないのはもちろんのこと、だからといって気負ってもいない。

ほどよいセクシーさを持ち合わせながら、なんとなく清純さも感じさせる。

セクシーさと清純さを同時にあわせもつって、かなり高度なキャラクター造形を必要とする、まさしくセンスの塊だと思うんです。

それをさらっと描けるところに凄味を感じます。

先生の建造物とかメカのデザインも好きで、バイクは乗れませんが車とかデザインがかわいくて乗ってみたかった。

白状すると、『ドラゴンボール』の亀仙人の家。亀ハウスがわたしの住んでみたい家かもしれない。

海にぽつんと浮かんだ、南国の小さなリゾートハウス。

いいなあ。隠遁するのにちょうどいいではないか!そんなハウスで悠々自適に暮らせたらいいなぁと空想するだけでも夢がある。

最後に多大なる影響をあたえてくれた漫画の神様に、敬意を表するとともにやすらかにご冥福をお祈りいたします。


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