できれば純粋に心から『好きなもの』に囲まれて生きていたい

文字数 1,021文字

いつもいつも流行の波に乗れない。
若い時からすでにそうだった。

とうに過ぎ去った過去の流行や文化にばかり憧れ、世間やまわりの人と好みがあわず苦労してきた。

それでもなんとか流行のなかから自分の好みに近いものをえらんで、時代とかまわりの人と共通点を見出してこようとした。

でも、それはまだ自分が若いから、新しいことやなじめないもの。もはや異物のようなものを、なんとか自分流に取り込むことができていたのかもしれない。

だけど、なんだか本当にここ数年のカルチャー全般が自分の肌にあわないというか、ニガテというか趣味じゃないんだ。

本能的にうけつけないものがどんどん多くなって、これ以上ストレスをためないためには、自主的になるべく見ない、聴かない、読まないようにするしかないっていうか。

おおげさに言うと、自衛を余儀なくされるほどになってしまった。背景には情報過多な時代だということもありますが……。

えらべる自由もそりゃありがたいことだけれども、選択肢があまりにも増えすぎてなんだかときどき疲れてしまう。

ありすぎてあふれすぎてて、好きなものにたどりつけない。

きっと今の文化のなかにも、わたしの好きなものが埋もれてると思うんです。だけど残念なことにそれを見つけられない。見つけにくくなってしまった。

あと芸術その他全般にいえることなんですが、時代が美しいと推奨するものが、自分にはあまり美しいと思えなくなってしまった。

もはや時代から完全にとり残されちゃってると感じるほどです。

いいようのない孤立感。それでも、もう趣味のあわないものにこれ以上、お金や時間をかけたくないのです。

できれば純粋に心から『好きなもの』に囲まれて生きていたい。

だから今のわたしは過去にさかのぼって、古いレトロなものから養分をいただいて生きているような感じです。

古本ばかりをあさり、昔の曲を動画サイトで聴きまくり、古い映画やドラマを見て、飢餓感のようなものをなんとか癒しているような感じです。

無理して時代にあわせなくてもいいやって、なんか自然とそう思ってしまった。

流行に乗れないということは、けっきょく自分がもう若くないことの証明のようでもあり、素直に認めたくない部分だったりもするのですが。

それでも──もうひらきなおって、流行おくれでもいい!

好きなものを好きでいさせてくれってかんじです。

今の自分が夢中になってること?
2000年代の海外ドラマを見まくってます。

昔の海外ドラマおもしろすぎるよ……!



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