ちょっと愚痴。人に物を貸すのって、リスクをともなうよね……

文字数 1,422文字

物の貸し借りトラブル!よくありますよね。

貸すほうも借りるほうも、お互い気持ちよくやりとりできれば、双方にいい結果をもたらすと思うんですけど。

ちょっと、とらぶることもあるわけです。

先日、友人宅をおとずれた際におきた、物の貸し借りにまつわる出来事です。

ピアノ曲のBGMでお気に入りのCDだったので、友人にぜひ聞いてほしいと思って貸し出してたんです。

そろそろ返してほしいな~と思って、返却を待っていられずに催促しました。

気軽に「いいよ」と返答があり、彼女はなにを思ったかわたしの前で筒状の箱をぱかっと空けました。

紙でできた、仕切りのないただの箱です。

するとむき身のままのCDが、シートにも入れられず何十枚も重ねられた状態で出てきました。

その時点でわたしは目がテンになりましたよ。

だって、わたしはプラスチックケースに入れた状態で、貸し出したんだもの!

聞き終えたら普通はそのまま、ケースに入れて保管しておくものだと思っていたんです。

せめて持ち歩くとしても、ビニールのCDケースに入れるとか、なにか対策してほしかった……。

彼女は重なった自分のCDのなかから、「あった!」といってわたしのCDを抜き取りました。

たしかにわたしが貸したCDでした。

ディスクの両面が傷つきまくってるだろうな……と、わたしはげんなりしましたが、その時点ではぐっとこらえて黙っていました。

聴いてもらいたくて貸したのはわたしなのだから、不満は言うまいと。

がっ!

ならんで置いてあるCDケースのなかから、わたしが貸したケースをとり出したところ……。

なんと、ブックレットがなくなっていることが判明しました!

友人はなんとも思っていないようすでしたが、さすがにわたしはあわてて言いました。

「ブックレットが入ってたはずなんだけど!!」

「えっ!?そうだったっけ……?」

友人はあわてて探しはじめましたが、見つからないようす。あげくになにを言うかと思えば……。

捨てちゃったかもしれない。とのこと!

友人が自分のCDの置き場所に困り、一部そういう収納の仕方をしているのは以前から知ってはいました。

でもまさか、人からの借り物までそういうあつかいしてるとは、思わなかった……。

さすがにもうしわけないと思ったのか、あやまった末、代わりにいらない本をくれました。

なんか腑に落ちないわたし。

なんだかもう、この人には気に入ってるものは貸したくないなぁと思ったのです。

なくされてもいい前提でしか、あまり物を貸したくないなぁと思っちゃったんです。

それでも布教したいものは、貸しちゃうと思うんですけどね。

そういえば彼女には、だいぶ前にも貸したはずのもの、ないって言われたことあったよな。

その時はわたしの勘ちがいだったかなと、あっさり引き下がったんだけど。あの時もなくされていたのかもしれない。

まあ、自分も思い返すと、学生時代はいいかげんな性格で……。貸し借りしたとき友人に返さないで終わったことも何度かあったなぁと。

人のことばかり責められないわけです。

大人になってからは反省し、自分は気をつけるようになったのですが……。

まわりまわって昔した悪行が、いまになって自分にかえってきてるのかもしれない。

やっぱり、なくされる可能性もゼロじゃないって、あらためて思ったので。大事なものは個人的にひっそり所持するのがベストなのかもしれない。

信頼している友人であったとしても、価値観は人それぞれ。物の貸し借りにはリスクがつきものなんだなあ。



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