神のみぞ知る闘い

文字数 374文字

☆☆☆

 天変地異と天変地異がぶつかりあうような元魔王勇者と元勇者魔王の全力の戦い。
 それは比喩ではなく――天変地異を起こしていた。
 世界の空はすべて黒雲に覆われ、絶えず雷鳴が轟く。
 世界の地はすべて震動に見舞われ、火山が次々と噴火していく。
 ふたりの元魔王勇者と元勇者魔王は神化を遂げ――神と神の戦いに発展した。
 戦闘神と戦闘神の戦いは、それ即ち、災厄。
 災厄が続くことは人からは歓迎されない。
 災厄は終わるべきもの。
 だから――ふたりの戦闘神の戦いは、終わりを迎えるときがきた。
 神化して――まだ時間はほんのわずかしか経過していない。
 だが――その間に、世界最強のふたりはどれだけの攻防を繰り広げたか――。
 それは実際に戦ったふたりだけしか知らず、ふたりだけが知っていればいい。
 結果は――神のみぞ知るものとなった。
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登場人物紹介

ルーファ。

元魔王。人間に転生して村で暮らしていたが、勇者に選ばれてしまう。


リイナ。

ルーファの幼なじみ。宿屋の娘。

冒険者だった父母から武術を学び、ルーファと共に冒険の旅に出る。


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