史上最強の四天王
文字数 572文字
※※※
魔王城は十三階建てである。
一階から九階までが魔族と魔物の出現箇所で、十階に広間がある。
これまでの魔王城の歴史上ここには魔族も魔物も出てこないのだが(ふだんは魔王様の部下たちとの謁見や魔族の集会などに使われる)――今回はこの十階に四天王が配置されていた。
四天王は全員が魔竜族である。
顔は竜で、体は人間のように胴体と四肢がある。
それぞれ、攻撃・防御・敏捷性・魔法に特化している。
色はそれぞれ、赤・青・緑・黄色だ。
名前は、ガルガン・ギルガン・グルガン・ゲルガンである。
それぞれ自分の肌の色にあわせて鎧をつけており、両手はそれぞれ、ソード、ファング、ナイフ、ステッキを装備している。
顔も名前も似ているが、彼らは兄弟というわけではない。
これまでの歴史においては、お互いをライバル視して反目しあっていた彼らであったが――連日、魔王と魔王の側近にしごかれる日々を送っていたことで、奇妙な連帯感が芽生えていた。
「ついにあの地獄の日々から解放されて、勇者どもと闘う日が来たな」
「ああ、この日をどれだけ待ったことか……」
「我らの力、勇者どもに見せつけてくれようぞ」
「地獄の鍛錬の成果、見せてやろうではないか!」
四天王の歴史始まって以来の地獄の鍛錬を経た彼らは、名実ともに史上最強の四天王になっていた。
魔王城は十三階建てである。
一階から九階までが魔族と魔物の出現箇所で、十階に広間がある。
これまでの魔王城の歴史上ここには魔族も魔物も出てこないのだが(ふだんは魔王様の部下たちとの謁見や魔族の集会などに使われる)――今回はこの十階に四天王が配置されていた。
四天王は全員が魔竜族である。
顔は竜で、体は人間のように胴体と四肢がある。
それぞれ、攻撃・防御・敏捷性・魔法に特化している。
色はそれぞれ、赤・青・緑・黄色だ。
名前は、ガルガン・ギルガン・グルガン・ゲルガンである。
それぞれ自分の肌の色にあわせて鎧をつけており、両手はそれぞれ、ソード、ファング、ナイフ、ステッキを装備している。
顔も名前も似ているが、彼らは兄弟というわけではない。
これまでの歴史においては、お互いをライバル視して反目しあっていた彼らであったが――連日、魔王と魔王の側近にしごかれる日々を送っていたことで、奇妙な連帯感が芽生えていた。
「ついにあの地獄の日々から解放されて、勇者どもと闘う日が来たな」
「ああ、この日をどれだけ待ったことか……」
「我らの力、勇者どもに見せつけてくれようぞ」
「地獄の鍛錬の成果、見せてやろうではないか!」
四天王の歴史始まって以来の地獄の鍛錬を経た彼らは、名実ともに史上最強の四天王になっていた。