準備万端な魔王城
文字数 795文字
★★★
「……リュータ、いよいよ、勇者パーティが魔王城に来たみたい……」
「へへっ、ついに来たか!」
ルーファたちが四つ目の鍵を入手してから一週間後。
十分な休息と最後のレベリングをした勇者パーティ一行は、魔王城の扉の前までやってきた。
四人はそれぞれの職種の最強装備を身に着け、道具袋にも十分な回復アイテムを持ってきているようだ。
「俺が魔王城の倉庫から調達した武器や防具、ステータスアップアイテムはしっかり使ってるみたいだな」
「ん……もう魔王城の倉庫にはガラクタしかない……ステータスアップアイテムも0……でも、よかったの? 全部、四人に使わせちゃって……」
「ああ、それぐらいハンデやらねぇとな。俺たちが鍛えに鍛えた四天王たちと戦ってもらうわけだからな
「ん……わたしとリュータが鍛えた四天王たちは最高の仕上がり……疲れも魔王城内にある闇の力……魔王温泉『闇の湯』で治癒したからバッチリ……
「ちょ、そんな温泉あったのかよっ!?」
「ん……実は地下に温泉が湧いている……でも、リュータは魔王城最上階にある展望風呂『野望』があるからいいでしょ……?」
「いや、あれ温泉じゃないし……なんだよ、温泉あるんなら入っておくんだった」
「……なら……勇者たちとの戦闘が終わったら、入る……?」
「……『この戦闘が終わったら~する』フラグはやめとこうぜ。縁起でもねぇ」
「ん……確かに……」
冒険者や武芸者にとって、『この戦いが終わったら~する』は最も不吉なフラグとして有名だ。
「まぁ、ともかく……勇者パーティの戦いっぷり、とくと見せてもらうかな」
「ん……魔王城内の魔物や魔族にも鍛錬を奨励していた……しかも、もともと強いやつらばかり。どうなるか、楽しみ……」
ルーファとリイナは、魔王城の扉を開いた勇者一行の姿を水晶をとおして眺める。
いよいよ、魔王城攻略が始まった――。
「……リュータ、いよいよ、勇者パーティが魔王城に来たみたい……」
「へへっ、ついに来たか!」
ルーファたちが四つ目の鍵を入手してから一週間後。
十分な休息と最後のレベリングをした勇者パーティ一行は、魔王城の扉の前までやってきた。
四人はそれぞれの職種の最強装備を身に着け、道具袋にも十分な回復アイテムを持ってきているようだ。
「俺が魔王城の倉庫から調達した武器や防具、ステータスアップアイテムはしっかり使ってるみたいだな」
「ん……もう魔王城の倉庫にはガラクタしかない……ステータスアップアイテムも0……でも、よかったの? 全部、四人に使わせちゃって……」
「ああ、それぐらいハンデやらねぇとな。俺たちが鍛えに鍛えた四天王たちと戦ってもらうわけだからな
「ん……わたしとリュータが鍛えた四天王たちは最高の仕上がり……疲れも魔王城内にある闇の力……魔王温泉『闇の湯』で治癒したからバッチリ……
「ちょ、そんな温泉あったのかよっ!?」
「ん……実は地下に温泉が湧いている……でも、リュータは魔王城最上階にある展望風呂『野望』があるからいいでしょ……?」
「いや、あれ温泉じゃないし……なんだよ、温泉あるんなら入っておくんだった」
「……なら……勇者たちとの戦闘が終わったら、入る……?」
「……『この戦闘が終わったら~する』フラグはやめとこうぜ。縁起でもねぇ」
「ん……確かに……」
冒険者や武芸者にとって、『この戦いが終わったら~する』は最も不吉なフラグとして有名だ。
「まぁ、ともかく……勇者パーティの戦いっぷり、とくと見せてもらうかな」
「ん……魔王城内の魔物や魔族にも鍛錬を奨励していた……しかも、もともと強いやつらばかり。どうなるか、楽しみ……」
ルーファとリイナは、魔王城の扉を開いた勇者一行の姿を水晶をとおして眺める。
いよいよ、魔王城攻略が始まった――。