元魔王勇者、初めてのボス戦

文字数 7,189文字


「ルーファ、なんかこの先ボスがいるっぽい雰囲気じゃない?」
 狭かった洞窟内の通路が急に広くなって、向こうのほうに仁王立ちする存在が見える。
「うむ、そうだな……おそらく、ボスだろう」
 基本的には、各洞窟に指揮官たる魔族と、配下の魔物がいる。もっとも、魔物は魔族の言うことを聞かないことも多いが。
(あの姿……間違いない、あやつだな……)
 どうやらダンジョンで出てくるボスは自分が魔王のときと変わらないようだ。
「ルーファ、ボス戦の前に回復しておこうよ」
「うむ、そうだな……。こちらが回復するまで待ってくれるとは、さすがは誇り高き魔族であるな……」
 こちらの姿は向こうからももう見えている。
 それでも、回復中のこちらに攻めてくることなく、どっしりと待ちかまえていた。
 その姿は王国の騎士道や東方の島国にあるというブシドーを感じさせるものがあった。
 ルーファとリイナは薬草を使ってヒットポイントを全回復。
 ついでに、これまでに魔物が落としたステータスアップアイテムを使ってリイナの攻撃力と防御力を上昇させた。
「ありがとうルーファ♪ あたしばかりステータスアップしちゃってごめんね!」
「うむ、乱戦になると助けにいけるかわからぬからな。いざとなったら自分の身は自分で守ってくれ。大丈夫だとは思うが」
 魔王時代は回復アイテムもステータスアップアイテムも使ったことがなかったので、どうにも扱いに困る。なので、とりあえずリイナを強化することにしたルーファだった。
「よーし、それじゃ、ボスに挑もう!」
「うむ、二対一で誇り高き魔族と戦うのは少し気が引けるが……これも冒険者の戦い方であるしな」
「もう、ルーファは変なところで真面目なんだから! それじゃ、ボス戦開始ー!」
 ルーファとリイナが仁王立ちする魔族――『トカゲ騎』士に近づく。
「来たな、勇者とその仲間」
 トカゲ騎士は尻尾を振り上げて、地面に叩きつける。
 続いて、手に持った剣を構えなおした。
「ここは某(それがし)が司る洞窟。通りたくば力づくで通るがいい」
 古風な言葉づかいからも気骨が感じられる。
(……懐かしいものだな。最初のボスならば、やはりこのトカゲ騎士をおいてほかにはおらぬと思ったものだ……)
 魔族道を体現したかのような品格あるトカゲ騎士には、魔王としても信頼を置いていた。
 その部下とこうして、勇者として戦うことになるとはどんな運命のいたずらであろうか。
「よーし、そっちがその気ならやっつけちゃうよっ! ルーファ、パターン1でいくよ!」
 パターン1とは、リイナが突っ込む・ルーファがそれにあわせて背後から攻撃するという戦い方だ。
 なお、パターン2はルーファが相手の背後をとって攻撃してからリイナが正面から攻撃する。どちらにしろ、リイナは正面から攻撃するだけだった。
「待て、リイナ。あやつは剣術に優れている。素手のリイナが正面から相手をするには少々部が悪い。我とトカゲ騎士が正面から剣でやりあっているところを、背後から攻撃するのだ」
「えー、あたし、正面から戦いたいのにぃ」
「しかし、危険だぞ? リイナが怪我をしたら困る」
「ルーファ、あたしのこと心配してくれるの?」
「無論だ。だから、正面は我に任せろ。我はリイナを怪我させたくない」
「……うんっ♪ わかった♪ 心配してくれてありがと♪」
 相談がまとまり、ルーファは剣をかまえてトカゲ騎士と対峙する。リイナは半時計周りに駆けていって、トカゲ騎士の背後のほうに位置をとる。
 トカゲ騎士はリイナの動きには目もくれず、ルーファに向かいあった。
「某は婦女子には剣を振るわぬ。戦うのは同じく剣を持つ勇者のみ」
 厳かな口調で告げるトカゲ騎士。さすがは高貴なる魔族だ。
「我としても一対一で存分に戦いたいところであるが……冒険とやらは、仲間との『チームプレイ』とやらも大事なようでな。申し訳ないが、二対一で戦わせてもらう」
「構わぬぞ勇者。我は魔族の誇りに従い、全力をもって戦うのみ! ゆくぞっ!」
「うむっ!」 
 トカゲ騎士が大上段から剣を振るうのに合わせ、ルーファもロングソードを振るう。
 ――ギィイイイインッ!
 剣と剣がぶつかり火花が飛び散る。
 お互いの力で剣が弾かれるも、すぐにルーファとトカゲ騎士は上段・中段・下段と剣を連続で振るい、派手に火花を撒き散らしてく。
「くくっ、やるではないか勇者」
「それは我の言葉であるな」
 魔王時代なら瞬殺できるほどの力の差があったが、現在のレベルの勇者の身体能力と剣技では互角だった。
(もう少しレベリングをすべきであったか)
 初めてのボス戦で、少し弱気な心が首をもたげる。
 だが、そこで。
「大丈夫大丈夫、いけるよ、ルーファー!」
 リイナが向こうから声援を送ってくる。
 魔王時代なら真剣勝負の邪魔をするなと思ったところだろう。
 だが、勇者となったいまは仲間の声援に背中を押される気がした。
「ふ、我らしくもないな。戦いとは楽しむものだ!」
 戦闘魔族としての心を思い出して、元魔王勇者は剣を振るう。
 たとえ体が勇者だろうと、心が魔王だろうと、やることは変わらない。
 目の前の敵と全身全霊で渡りあい、倒す。
 それこそが、戦う者のすべてだ。
 リイナの声援で吹っ切れたルーファは次々に鋭い斬撃を繰り出して、トカゲ騎士を少しずつ後退させ、ダメージを与えていく。
 剣先がかするたびにトカゲ騎士の革の鎧はこそぎ落とされ、青い血が飛び散る。
 軽傷も積み重ねれば、大きなダメージとなっていく。
 魔王時代のように圧倒的な一撃は放てないが――少しずつ相手を削っていくことに悦びを感じる。
「がんばれー、ルーファー!」
 どうやら攻撃よりも応援を優先することにしたらしいリイナが、さらに声援を送る。
 婦女子を傷つけないと宣言したトカゲ騎士を背後から攻撃するほどリイナも空気が読めない子じゃないようだ。
「ぐぬっ、さすがは勇者といったところか。だが、某も最初にボス戦を任された者。このままでは終わらぬ!」
 ――バシィイイン!
 勢いよく尻尾を地面に叩きつけるとともに、トカゲ騎士は後方宙返りをする。
「むうっ!」
 突然のトカゲ騎士の行動に、ルーファの動きがとまる。
「もらったぁ!」
 トカゲ騎士は着地するとともに低い体勢からルーファ目がけて猛然と突っこんできた。
 両手に構えた剣の狙いは――心の臓。
「きゃあっ! ルーファッ!?
 回避は間に合わない。
「なら――!」
 ルーファはロングソードの腹で殺到する切っ先を受けとめる。
 ――ギィイイイイイイイン!
 わずかでもずれていたら、即死級の攻撃。
 それをルーファはどうにか相殺する。
 だが、それで終わりではない。
 相手の剣を殺し切ったことを即座に判断したルーファはロングソードから両手を離す。
 そして、腰に下げたナイフを左手で抜き放ち――瞬時に右手に持ちかえながら円を描くように斬る。
 それはあたかも、東方の島国の剣術である『居合抜き』のようであった。刀ほどの威力はないが、ナイフのほうが速い――。
「ぐがぁあああああっ!」
 ルーファの回転斬りはトカゲ騎士の顔面に大きな傷をつけていた。
 思わぬ反撃を受けたトカゲ騎士は激痛に絶叫し、青い血しぶきが舞う。
 だが、トカゲ騎士もただでは終わらない。
 剣を捨てながら体を回転させて、勢いをつけた尻尾でルーファの側頭部を強かに叩いた。
「ぐぬぅっ!?
 強烈なカウンターにルーファの体は思いっきり吹っ飛ばされる。
 トカゲ騎士が尻尾も武器にすることを知ってはいたが、貧弱な人間の体ではすぐに防御に移行できなかった。
 ノーガードで痛恨の一撃をくらったルーファは壁に激突。さらなるダメージを受けながら、地面に叩きつけられる。
「ルーファ!」
 リイナは慌ててルーファの倒れこんだ場所に駆けつける。
 一方で、トカゲ騎士もダメージが大きいらしく傷つけられた顔を抑えたままその場にうずくまった。
「ルーファ、しっかりして! いま、回復魔法使うから!」
「く……だ、大丈夫、だ……」
「そんなに血が出て大丈夫なわけないでしょ!? ほら体動かさないで、じっとしてて!」
 リイナは叱り飛ばすように言って、ルーファの側頭部に回復魔法を使う。
 心地よい温かさが拡がっていき――激痛と痺れが薄れていく。
「すまぬ、リイナ……迷惑をかけた」
「ぜんぜん迷惑なんかじゃないよ! あたしも、ごめんっ! 応援してないで一緒に戦うべきだったのに……」
「いや、あの状態では下手に手を出したら同士討ちの危険性すらあった。致し方ない」
 その間にもルーファは自分の道具袋から薬草を取り出して傷口にあてる。深手だったので回復魔法だけでは全回復しなかったのだ。
 魔王時代は回復魔法や回復アイテムとは無縁だったが、弱き存在である人間はこまめに回復しないとすぐに死んでしまう。たとえ勇者でも、例外ではない。だからこそ、戦闘のひとつひとつに緊張感がある。
「ぐぬぅ……拙者の渾身の刺突を止めたのみならず、奥の手の尻尾をくらっても、死なぬとは……」
 トカゲ騎士は顔を押さえながら、立ち上がる。
 傷口は額から鼻にかけて深々とあり、青い血が地面にポタポタと落ちている。
 なお、ルーファの剣とトカゲ騎士の剣はその場に落ちたままだ。
 ナイフは壁に叩きつけられたときに落ちていたので、ルーファは拾って構えた。
 ヒットポイントは回復したが、体はふらついている。
 頭を尻尾で叩かれたうえに、壁と床に背中を強かに打ちつけているので、万全な状態ではない。それでも、まだ戦いは終わりではない。
「ルーファは下がってて! ここはあたしがなんとかするよ!」
 ルーファの前にリイナが出る。
「リイナ、しかし、奴は手ごわい。ここは我が決着を――」
「だめ! せっかく仲間がいるんだし、頼ってよ! それに、あたしはまだノーダメージだし! そもそも、あたし格闘家なんだよ! 前衛だってできるんだから!」
 リイナは闘志をみなぎらせて、トカゲ騎士に歩を進めていく。
「某は婦女子を斬るつもりはない。どくがいい。勇者と決着をつけねばならぬ」
「やだ! あたしが相手なんだから!」
 リイナは構える。アーグルから教わった左手を前にして、右手を腰のあたりで溜める型だ。左手で相手からの攻撃を払い、右手の拳を全力で急所に叩きこむスタイル。
 子供の頃はアーグル相手に拳を打ちこみ、ルーファと一緒に暮らすようになってからは、ルーファ相手に練習してきた。能天気なリイナだが、格闘センスは抜群だった。
(しかし、リイナには実戦感覚が乏しい……)
 これまでの魔物と違い、トカゲ騎士は一軍の将であり戦士だ。
 死ぬ気で戦わねば、そして相手を殺す気で戦わねば、逆にやられる。
「リイナ、下がってくれ。奴と戦うと死ぬかもしれぬぞ」
 手負いの魔族は力を発揮する。
 勇者もそうであったが、戦士たるもの生命の危機が近づくほどに戦意が燃え上がり、戦闘力を上昇させるのだ。
「あたしだって冒険者だよ! 守られるだけじゃ、やだ! ルーファだって、そんなふらついてる状態で戦ったらやられちゃうよ!」
「むう……」
 確かに思った以上に足がふらついていた。
 ヒットポイントが回復しても、側頭部を叩かれたことで軽い脳震盪(のうしんとう)になっているのかもしれない。
 魔族と違って人間の体は本当に脆弱であると改めて痛感した。
「特に頭をやられたあとだから、じっとしてなきゃだめ! お父さん言ってたもん、無理して戦ったことで命を落としたり、あとで半身不随になっちゃった冒険者を何人も見てきたって!」
 そこまで強く言われると、ルーファもリイナの言葉を無下にはできなかった。
「……わかった。だが、リイナも無理をするな。我もふらつきがおさまったら、加勢する。それまで持ちこたえてくれ」
「うん、任せて!」
 話がまとまり、再びリイナは構えなおす。
「どうしても某の前に立ちはだかるというのなら、しかたあるまい。だが、某の剣は婦女子を斬るものにあらず」
 トカゲ騎士は一度は拾った剣を捨てる。
「素手でくるならば、拙者も素手をもって応えよう」
 トカゲ騎士は両手を前面に出し、指を開く構えをとる。
 リイナも先ほどの構えのまま、じりじりと間合いを詰める。
 その間にも、トカゲ騎士の額から鼻にかけてポタ、ポタ……と血が垂れていた。
「ぐっ……」
 トカゲ騎士のダメージもかなり大きいらしい。足元が揺らぐ。
 そこを逃さずリイナは踏みこむ。
「やあああ!」
 気合一閃、左手を引くとともに溜めていた右手を突き出して拳を叩きこむ。
 体のひねりを加えた強烈なパンチ――だが、トカゲ騎士は右方向に飛びのく。そして、回転するとともに例の尻尾を繰り出してきた。
「そんなの、わかってるもん!」
 ルーファがくらったおかげで、リイナも尻尾のカウンターを想定できていた。
 尻尾が襲いかかってきたときには、地面にしゃがみこんで手をつき。
 相手の足元に向かってローリングローキックを放っていた。
「ぬぐぉっ!?
 尻尾を繰り出すために上体に体重が移動していたトカゲ騎士は、いともたやすくローリングローキックに足を刈りとられて転倒する。
「そこおっ!」
 回転の勢いを生かして立ち上がったリイナは、かかと落としを転がったトカゲ騎士の頭部めがけて放つ。
「ぬううっ!」
 だが、トカゲ騎士は自らゴロゴロと横に転がっていって攻撃を回避。その勢いを利用して、立ち上がる。
「やあああああっ!」
 だが、リイナは休まない。右拳、左拳、右ローキック、左ハイキックと息もつかせぬ攻撃をしかける。
「ぬ、ぬぐっ、ぐはぁっ!?
 最初の拳を防いだトカゲ騎士も右ローキックと左ハイキックをもろにくらって後方に吹っ飛んだ。
「はぁっ、はぁっ! どうっ! あたしの格闘術!」
 リイナは荒い息を吐きながらも、相手からダウンを奪って快哉を叫ぶ。
(むう、リイナ……やるではないか)
 アーグルから学んだ格闘術はさすが実戦向きだった。そして、なにより――リイナには格闘センスがある。宿が暇なときにアーグルからルーファとリイナは格闘を習ったが、リイナは天性とも呼べる才能があった。
(だが、我と組み手をしたときよりも、遥かに技のキレも威力もある……ものすごい上達の仕方だ……)
 まだまだ短い冒険期間だが、リイナの実力はかなりの上がっていた。
「ぐぅぅ……」
 トカゲ騎士はそれでも立ち上がる。
(このままリイナに任せてもなんとかなる気もするが……)
 だが、戦いはなにが起こるかわからない。
 まだ少しふらつきはあるが、ルーファは戦線復帰することにした。
「……リイナ、我も戦うぞ」
「あ、ルーファ、大丈夫?」
「うむ。大丈夫だ」
 一方、トカゲ騎士は一度は手放した剣を手にした。
「……某はこの剣を持って魔王様に仕えてきた……なればこそ、この剣を持ってその命、終える……!」
 トカゲ騎士は両手で剣を持つと、自分の腹に向けて勢いよく貫く。
「ぐがはぁっ! ま、魔王様、万歳っ!」
 トカゲ騎士は青い血を吐きながらもさらに剣を根元まで突き刺し――ついには霧消していった。
「むう……自ら死を選ぶとは……真に、アッパレな最期であったな、トカゲ騎士よ……」
 元魔王として、潔く散るトカゲ騎士に心を動かされた。さすがは魔族一の古兵(ふるつわもの)、立派な最期だった。
「……あーっ! 経験値ーーーーっ! これじゃ、経験値もらえないんじゃないっ!?
 だが、リイナにとっては経験値のほうが重要なようだった。
「案ずるな、リイナ。こういう場合も経験値はもらえるはずだ」
 元魔王時代にも自ら自爆した魔族もいたが、その場合も経験値は勇者たちに与えられていた。神としても、戦い損は好ましくないらしい。
 その言葉のとおり、ルーファとリイナの体が光に包まれる。
「あ、ほんとだ! レベルアップ!」
「……うむ。トカゲ騎士も我らがレベルアップすることで、その命は報われたことであろう……我らは魔物や魔族の命のおかげでレベルアップをし、さらなる強大な敵と戦うことができる。人間でいう食物連鎖というものに似ているのかもしれぬな」
 喜ぶリイナと、厳粛な気持ちになるルーファ。
 とにかくも――初めてのボス戦は終わった。
「あ、なんかスキルアップしたみたい! それに、宝箱も出現したよ!」
「うむ、我は魔法を覚えたようだ。あとはステータスもアップした」
 リイナは格闘術の熟練度が上がり、大幅にステータスが上がった。
 ルーファは氷の魔法、雷の魔法を新たに覚えた。
 そして、宝箱からはトカゲ騎士の「鉄の剣」が出てきた。死とともに装備は霧消したが、剣は宝箱として出てきたのだ。
(……我のロングソードはトカゲ騎士の剣を受けとめたときにヒビが入って使い物ならなくなったから装備を変えるか。トカゲ騎士よ……勇者であり元魔王である我がおまえの武器を存分に使わせてもらうぞ)
 元魔王様はかつての部下の武器を手にする。
「よーし、次の冒険へレッツゴー♪」
 湿っぽい気持ちも、リイナといれば吹っ飛ぶ。
(そうだな、冒険は長い。レベルアップを続けて――我は必ずや魔王のもとへ辿りつこう)
 自分のために散っていった魔族や魔物のためにも――。
 ルーファとリイナは、洞窟を出て、次のフィールドへ向かった。
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登場人物紹介

ルーファ。

元魔王。人間に転生して村で暮らしていたが、勇者に選ばれてしまう。


リイナ。

ルーファの幼なじみ。宿屋の娘。

冒険者だった父母から武術を学び、ルーファと共に冒険の旅に出る。


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