男性の僕、女性の君
文字数 914文字
そしてね、自分を男性だと認識をしている僕は、
その自分の男性性を意識しながら、女性に対して特別な好意を抱いていることに気づくんだ。
男性だから女性が好きになる、とは限らないと思うんだけど、僕にとってはそうなんだ。
「男性」の僕が求める、そして惹かれる「女性」というのは、
僕の強さで、守ってあげられる弱い存在、
僕の愛情を、受け止めてくれる素直な存在、
僕の弱さを、包み込んでくれるあたたかい存在、
僕をときめかせ、喜ばせてくれる美しい存在...
どれも、僕の男性性に対して応えてくれる、僕の思う女性性だと思うんだ。
かなでにそんなこと言われると、僕のほうが恥ずかしいんだけども…。
でも、そういうことだよ。
それを抜きにしても、僕は人間としてかなでのことが好きだけど、やっぱりかなでを女性として意識して、僕から見たかなでの女性性に惹かれているんだと思ってる。
そして、それは決して普遍的な女性性ではなくて、あくまで僕が僕自身を「男性」として意識している中で、かなでを「女性」として意識する部分なわけなんだけど。