僕の見ているせかい
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文字数 531文字
どうしてひとりだって感じていたの?
だれもボクのことをわかってくれないって思ってた。
父さんも、母さんも、そうだったかなぁ。
僕は最近、そうでもなかったかなと思っているんだけれど。
こわかったし、ひどいと思ってた。
お母さんを見てて、
お父さんみたいにはなりたくないって思ってた。
お母さんを守らなきゃって。
父さんとは、もっと話がしたかったなぁ。
母さんは優しかったけれど、
やっぱりどこかで、安心して甘えられなかったかもね。
こわいお父さん、よわいお母さん、
だから、守ってあげなきゃって。
あまえちゃいけないって思ってた。
だから、そんな気持ちを、
誰にも言えないままで、ひとりで頑張っていたんだね。
ボク、お兄ちゃんみたいになりたいって思う。
でも僕は、同時に誰かに守って欲しいって思っているよ。
キミもそうなんじゃないのかな。
ボクを、だれかが守ってくれる、、
だれが守ってくれるのかな。
キミのことを抱きしめてくれる人、
キミの笑顔を、キミの存在を、喜んでくれる人、
誰かいないかな。
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名前:うきよ
幼い頃から言い知れぬ孤独を感じていた
それでも普通のどこにでもいそうな青年。
筆者本人の心の声。
名前:いさお
うきよの数少ない友人であり理解者。
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名前:うきよ(子ども時代)
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時に問いかけ時に応える、心の声であり
今もうきよの中で生きつづけている
素直で正直な心のあらわれ。
名前:かつお
鰹ではなくカツオでもなくかつお。
よくわからない。
でも魚だということは確か。でも喋る。
ちなみにうきよは魚好き。