僕の見ているせかい
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文字数 936文字
あらためて考えてみると、よくわからないのだけれど。
照れとか、嬉しさとか、憧れとか、
それぞれに、衝撃的に感じた出会いがあったな。
なんだか違う気もしてきたんだ。
消えない憧れ。
それは今も、ずっと残っているかな。
その気持ちに、「初めて」をあげたい、なんて思ったりしたんだ。
その憧れというやつの正体は、わかっているのか?
相手を大切に思っているようでいて、
相手を大切に思っている自分に、安心するような。
相手を思っているようで、自分の安心のため。
また自問自答して、自己嫌悪に陥りそうな感じだな。
でもこればっかりは、仕方ないのかなと思っているよ。
人って、そんなに強いものではないと思うから、
自分を大切に思ってくれる人の支えによって、
助けてもらわないと生きていけないのだと思う。
この、相手のために、と思っている強さと、
相手に寄り添ってほしい、と願っている弱さとが、
どうして異性に向くのかっていうところが、
最近考えている問いだよ。
僕は自分のことを男だと認識していて、
憧れの対象として異性を意識している。
これって、あたりまえのことのようで、
考えてみれば、不思議なことだと思うんだ。
そのあたりの考え方から、自分のことをあらためて考えるようになった。
好きってなんだろう、恋ってなんだろう。
僕の中からわき起こってくる、この感情の正体はなんなのだろうか、って。
確かに、好意をもつことは性別に関係ないだろうが、それが恋愛になるとき、何が違うのだろうな。
まあ、どうしても性欲のことも避けて通れない話で、なかなか話しにくいんだけど。
でも、このことも、これから一緒に考えてみたいと思っているよ。
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名前:うきよ
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よくわからない。
でも魚だということは確か。でも喋る。
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