10

文字数 370文字



また今年も繰り返される
何十年に一度の…
そろそろ聞き飽きて
誰の耳にも止まらない
そのくらいのミラクル
本当は毎日どこかで
発生しては消えているけど
誰の目にも気にならないほどの
小さな出来事すぎて
ついどうでも良くなってしまう
でも大事なシグナルが
鳴り響かない夜に限って
深い眠りにいざわなれ
先に立たない後悔に
押し流されることもある
僕らは所詮ちっぽけな存在だから
遠くで鳴り響くサイレンが
重なり合っていく日は
誰かの温もりを感じていたい
僕一人じゃここに居られないくらい
本当は怖さに耐えられない
同じ奇跡目の当たりにするなら
誰かの愛すべき瞬間を
胸に刻んでおきたい
明日もし悪い方に
全ての話が傾くなら
君だけでもその反対側に
笑っていられますように
僕が例えこの世の終わりに
取り残されたとしても
その向こう側に
君がいることがわかったなら
甘んじて運命の箱にゆられ
全てを受け入れよう
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み