文字数 331文字



止まない雨はないと言うけれど
不安な夜に激しさを増す雨は
心がずっとざわめかして
僕を孤独にする
こんな夜に限って
君と一緒にいられないから
同じように眠れないんじゃないかと
心を痛めているけれど
ほんの少しでも眠りについているなら
邪魔したくなくて
メッセージを送るのをやめた
僕は雷は嫌いじゃないけど
君が隣に眠ってた夜に
震えてた事を思い出すと
遠くに響く地面を揺らすような
けたたましい轟音が
君のいる街の方じゃない事を
祈りながら外を眺めた
今日くらい夜が早く
過ぎ去ればいいのにと思う
明日の朝君が起きる頃に
君が笑顔になるような
何かを添付して
おはようを伝えようと思う
この屋根を突き抜けそうな
機関銃のような雨が
通り抜けた後の空を
待ち遠しく思う
眠れない気持ち抑えるために
添付する何かを探しながら
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