文字数 397文字



君の匂いがまたするから
今日も僕の近くを通ったんだとわかる
僕の嫌いな香水の匂い漂わせて
何かとか気になるのに
どうも好きになれないのは
その匂いを纏っているから
見た目も声もわりと心地いい
話し方はイマイチだけどね
服のセンスは僕の好みじゃない
こんな場所で恋とか愛とか
求めるつもりはないから
そんな失礼なことは
僕の胸の内にだけ秘めてる
でもこの場所にほんの少しの
楽しみと癒しを求めるくらい
声に出して蔑むことなんて
するつもりもないから
ほんの少しだけ
モチベーションのために
好きに想像してるだけだから
心の中だけくらいは
先に言わせて
でもどうしても君が1番
気になるのは
その漂わせている香水のせいだね
いつかその香りが変わることがあったなら
後もう少しだけ後もう少しだけ
気にならなくなるはずなのに
今日もまた同じ香りを
君は漂わせて
また僕の後ろを通り過ぎていった
名前も知らないキミヘ
この場所だけの僕の秘密の楽しみを
今日もありがとう
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