第1話

文字数 927文字

 この先、・・・うまくいく気が全然しない
 あたしはまだ、15歳だがな








 おばあちゃんが死んだ・・・


 クラス替えしたばっかりの教室に入ると先生が、あたしに向かって家へ帰るようにいっている。



 え?

 え??

 ええ???

 理解、できないんですけど・・・




 フジやんが、あたしのカバンを持ってきれくれた。

 そして、心配そうにあたしを見ている。





 ・・・本当かわいい、モデルだから・・・・・

 フジやんは、なんであたしとなんか仲良くしてくれるんだろう・・・





 !何を考えてるんだ、自分は

 ダメだ!パニックすぎて、あたまが・・・




 心配そうなフジやんに手を振り、あたしは教室を出た。




 おばあちゃんが先に死ぬなんて・・・、おじいちゃんではなく・・・


 最悪だ



 もう、お父さんとお母さんは離婚する

 お母さんについて行った場合、転校になるのか?
 受験は?高校も変更しなきゃいけないのか?


 フジやんと同じクラスになれたのに
 唯一の友達で、はじめての友達
 また、一人ぼっちか






 あ、涙がこぼれてる・・・



 おばあちゃん、ごめん!自分のことばっか考えて

 最悪な人間だ、あたしは
 だからか!だから運も良くないんだ!





 あたしは、嗚咽し涙が止まらなくなっていた。





 小学生が距離を取りながら、あたしを見てぎょっとしている。




 もゔぅ、いやだぁーーーーーー!





「こっちだ」と、腕を引っ張られた。
 椎名?



 え?なんで??




「家じゃなく病院にって」


「びょっ・・・・びょびょっ・・びょっ・・」




 嗚咽して、上手く話せない。


「また、連絡がはいったんだ」




 同じクラスになったんだっけ
 学校一頭がよく、顔もいいが
 ・・・・・

 だが、なぜ椎名が??





「さくらさん、まだ、病院から移動できてないらしい」




 さくらって、おばあちゃんの名前だけど・・・





「友達なんだ。」





 え?おばあちゃんと友達?




「かな、こっち。早く!」
 お母さんが呼んでる。

 お母さんをみたら、もっと涙が出てきた。



 壊れたのか?あたしの涙腺・・・

 

「かな、落ち着いて」

 お母さん、あたしだって、とめたいのよ!
 でも、嗚咽はとまらん



  病院のロビーで、あたしの嗚咽が鳴り響く。




  かっこ悪いわー・・・・・・・




 あれ??

 椎名は、いつの間にかいなくなっていた。




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