命とは 1

文字数 1,975文字

はいはい、中二病末期患者の考えそうな
サブタイトルだね。
作者のノリとマイブームだとよ。
「聖闘士星矢the lost canvas冥王神話」?
・・・あー、はい。なるほどね。
本日のテーマなのだが・・・「命」。
それこの前やらなかったか?
この前やったのは「死」。
今回は命よ。
人で80年、ガラパゴスゾウガメで300年、
ってとこかねぇ?
カゲロウが1日だっけかな?
白虎、カゲロウは成虫になってから
1日で死ぬだけであって、
寿命は1日じゃないよ。
まずテーマは寿命じゃなくて命だし・・・
白虎サン理論でいくと、
植物は半永久的に生き続けることになって
相当理不尽デスしね。
げんぶ、どんなもんにも限りはあんだろ。
無限とか永遠とか、戯言・・・お伽話だぜ。
なかなか君にしては妙なこと言うね。
こういう時君なら・・・
マジレスすんなよ(^Д^)9mプギャー
とか言いそうなものなんだけどね。
命なんざ、消えても消えても問題ねぇ。
代わりだっていくらでもいる。
それは違うわ。
まあ、違うよね。
貴方は世界全体で見ようとしてる。
そうじゃなくて、もっと小さく見るの。
個人単位なら、全く違う。
ハッ、そんなもんただの主観だろ?
口じゃなんとでも言えるぜ。
・・・・・・。
・・・・・・。
20億秒。
人間の命だ。
一生分の心臓の拍動回数だよ。
哺乳類ってのだとそんなもんだ。
そんなの・・・そんなのただの平均よ。
そーだな。
実際もっと短いだろーな。
多いか少ないかは問題じゃない。
その命をどう生きるか。
そういうのも結局無意味だろ?
・・・ふむ、そうか。
玄武。何か気づいたことでも?
白虎は虎。
命に関してはシビアなのも頷ける。
なんでもいいさ。
僕はちょっと、遠くから眺めておくよ。
今回は、それが良い。
いい暇つぶしになりそうだし、
何より、朱雀の、ゴミみたいな意見が
どれくらい通用するか見てみたいから。
いつだったか俺は言ったよなァ?
生物は生き物であるために死ぬ。
死んでも残る物があるってのは認めるぜ?
だがな、朱雀。
それは個人単位、短い時間の中での話だ。
そうよ。人間の世界じゃあ、
その人が理解できる物が、
その人の世界の全て。
個人単位もまた、ひとつの世界よ。
ホントの世界単位で見ろよ。
命は、消耗品だ。
世界っつーシステムの中で、
食物連鎖っつープログラムの中で、
生まれて消費されるただの消耗品だ。
・・・消耗品・・・ですって・・・?
そーだよ。そーじゃなかったら、
じゃあ一体何だっていうんだ?
消耗品、なんかじゃない。
きっと、ええ、きっと、
もっと大切にされるべきもののはずよ。
他のモノの生の糧になる命もあるわ。
でも、消耗品じゃ、消耗品なんかじゃ、
決してないのよ。
何回言えば分かるんだ?
所詮、ただの消耗・・・
違う。
・・・そうね、貴方にはこう言うべきだった。
ひとつの命の消失は、世界単位で見ても
大きな損失に違いないの。
ハハッ、どう見てもンなこたァねぇよ。
1人死んで世界が滅ぶか?
そんなわけないじゃない。
死なない私達にはきっと分からないけど、
あえて言うわね?
穴が空く・・・とか、そういうイメージよ。
パズルのピースを1つ失くしたような、
きっとそんな感じ。
ちょっと見ると完成してるように見えて、
よく見たら確かに1つ欠けている・・・
そんな感じ。
ケッ、ハハッ、馬鹿な奴。
そーいう、穴?の存在?
いずれ忘れられちまうモンだぜ?
んでもって、そのうち塞がるんだ。
失われた命の存在が忘れられたとき、
そこに穴なんてねぇんだよ。
それとも、何か?
命に代わりなんてねぇ、って?
ええ、そうよ?
忘れられても、そこに命があったって
証明できるって?
もちろん。
いくら時間が流れても、
命が抜けた「穴」は塞がらねぇって?
その通りよ。
貴方は間違ってる。
馬鹿じゃね?
わー、ひどい言い草。
青龍、棒読みは隠そうな?
止めぬあたり、儂も同罪じゃろうがな。
白虎、貴方は食物連鎖の話をしたわよね?
他の者の生には、他の者の死が必要、と。
それがどうした?
食べて吸収された栄養は、
次の命を生むエネルギーになる。
肉食動物の死体ですら、
巡り巡って植物の糧になる。
忘れ去られたからって何よ!
命は繋がって、巡り巡って、
貴方の言う世界はできているの。
だから、無駄にしちゃいけない。
無駄になんかならないわ。
無駄な命も、重要な命もねぇ。
命はすべて同等、消耗品だ。
この際だから言うぜ。
殺人も自殺も俺は否定しねぇ。
空いた穴が何だったのか、なぜできたか。
そんなことも忘れ去った人間が、
適当な別の何かを嵌め込むだろーよ。
相応の時間はかかる。
が、そんだけだ。
ま、数100年そこらか?
代わりはいるし、いずれ忘れる。
そんなもんだ。
待て。
双方、譲る気は?
あると思うか?
あるわけないわよ。
ならば1度、休憩だ。
結論の出ぬ話し合いなど、無意味。
いずれ結論が出るとしても、
とりあえず今は一段落、じゃ。
ま、そだな。
ずいぶんあっさり退くじゃない。
・・・疲れた。

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登場人物紹介

白虎
荒々しい性格の、若い男性と思われるモノ。
一人称は「俺」。
人間に対して批判的であるが、変なところでフォローもする。性癖は(自称)ノーマル。

青龍
穏やかに見えて外道畜生の、若い男性のようなモノ。
一人称は「僕」。
正直なところ人間のことはどうでもよく、誰かの意見に反対できさえすればいい。つまりは煽り屋。

朱雀
四神の紅一点・・・?な恐らく20代後半~30代前半の女性のようなモノ。
一人称は「私」。
人間に対して好意的。綺麗事と少年漫画思考が大好き。

玄武
年齢不詳。性別不詳。議長を務める。
2通りの性格を持つが、多重人格などとは関係がない。
一人称は「儂」あるいは「げんぶ」。 白虎の暴走、青龍の煽り、朱雀の幻想を止め、いかにして会議の結論を出すかをいつも考えるようにしている。

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